他の人よりも体毛が多くて生涯コンプレックスを抱えていたある女性が、天が結んでくれた縁に出会ってから世の中に新たな一歩を踏み出しました。
草木が生い茂ったような体毛をコンプレックスに思いつつ、これまでの人生、他の人の目を避けて一人だけの空間で過ごしてきた女性に突如希望が訪れたのです。
憂鬱でいっぱいだった女性の人生に希望の光が現れた瞬間、彼女の側にはありのままの彼女を愛してくれるたった一人の男性がいました。
自分の人生を隠せるだけ隠してきた女性が、自分のコンプレックスを堂々と表わした驚くべき変化のあと、ガールフレンドを心から大切に愛する人の友人の助けがありました。
過去に英国の日刊メトロは、多毛症を患う女性ダナ(Dana)と、その彼女を見守る彼氏スティーブ(Steve)の記事を掲載しました。
米国オレゴン州に住む女性ダナ(Dana)は8歳の頃、自分が同級生の友達と異なっている点をたくさん発見してしまったといいます。ダナの顔はもちろん、腕、脚など彼女の全身は他の人よりも毛が多かったのです。事実ダナは多毛症(hirsutism)を患っていました。多毛症とは、ホルモン分泌異常で全身にわたって体毛が過度に育つ疾患をいいます。そのため、ダナの体のあちこちを見渡してみると、他の人よりも明らかに多すぎる体毛が成長し、他の人とは完全に異なる姿を見せていたのです。
友人らは人よりも体毛が多すぎるダナをからかったり、イジメをしたりと、幼いダナを苦しませました。ダナは友人らからからかわれるのが嫌で、12歳の時から毛を剃りはじめましたが、正直これといった効果は見られることはありませんでした。体毛はさらに成長し続け、毛を剃った部分は皮膚が黒くなってより濃くなっていきました。
時が過ぎ、20代になってもダナの全身の体毛はさらに濃くなり、どんどん彼女のコンプレックスになっていき、レーザー手術を決心します。しかし、期待していたレーザー手術にも失敗してしまいます。その理由は、当時ダナが慢性的な痛みを引き起こす繊維筋肉痛の診断を受けたのが原因だったのです。痛みに耐えれなかったダナは、レーザー手術も放棄したまま、ますます自信だけを失っていきました。
さらに心理的に重度のストレスを受けるようになったダナは、対人忌避症の症状が現れ人々を避けるに至ってしまったといいます。
このように暗鬱な日々を送っていたダナに、ある日、突然変化が起きたのです。
彼女の変化の始まりであるきっかけは、彼氏スティーブの慰めでした。彼女の姿をそばで見守っていたスティーブは、「なんで毛を隠すためにそんな多くの時間をかけてるの?」と質問しました。続けて、「君は今の姿でも綺麗だよ」と言い、彼女に大きな自信と勇気を与えたのです。
スティーブの励ましにダナは少しずつ勇気を取り戻しました。彼女は脱毛を全くしていない自分の姿をSNSに公開し、所信を明らかにした。
ダナは「前まではこの私の体毛を見た人たちにいじめられないか…という心配で怖くてならなかったけど、今は自分のありのままの姿を受け入れたい。」と語っています。
続けて「もしあなたが脱毛をしたくないなら、これ以上脱毛なんてしなくていい」とし、「恐怖に負けないで、自分をもっと愛してほしい」と助言していました。
[著作権者VONVON /無断コピー、無断転載および再配布禁止(違反時の法的措置)]