映画などの映像作品も、ときめくのに良いですが、小説は、情報が文字だけなので、読むひとによって、いかようにもトキメキの広がりを得られるカルチャーだといえます。
想像力で、キュン度がいくらでも上げられるというわけです。
ここでは、日本の作品、外国の作品、若い人が主人公のもの、オトナの作品など、幅広く紹介します。
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日本の恋愛小説といえば、支持率がいつも高いのが山田詠美です。彼女の作品は、小難しくなく、テンポが良く、読みやすい上、オシャレなのが特徴です。
おすすめは「A to Z」。短編集なのでより読みやすいですし、一冊のなかに、学生と教師の禁断の恋から、微笑ましいロマンスまで、まさに恋愛のA to Zといえる内容で、ドキドキするシーンや、セリフが満載です。
センスの良い、アーバンな、そして少し危険な恋愛小説を、一冊で読みたいひとにおすすめできます。
山田詠美は、いい女目線の文やセリフが得意なので、読んだあとは、もしかしたら、少しいい女℃が上がっているかもしれません。
気のきいたセリフが覚えられますし、モテる雰囲気がある本です。
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辻仁成と江國香織が共同で作った、映画化もされた「冷静と情熱の間」は、二冊になっていて、それぞれ、同じカップルの恋愛を、辻仁成の本で男の気持ちを読めて、江國香織の方の方では女目線で読めるという画期的な作品です。
運命の相手から逃れられないというロマンチックさがあるので、いつまでも忘れられない相手がいるひとが読んだら、キュンキュンすることうけあいです。
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「ブリジットジョーンズの日記」も、映像化されましたが、本で読むとまた印象がちがうので、おすすめです。恋愛小説のいいところは、俳優の顔が好みじゃないとか、そういった視覚的不都合で覚めてしまうことがないことでもあります。
活字で読むブリジットの、好きなひとを想う描写を読んでいると、思わずつられて、誰かのために新しく服を買ったりメイクを変えたくなることうけあいです。
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もともと恋愛描写に定評の高い唯川恵の「肩ごしの恋人」は、ふたりの、タイプのちがう女性の恋愛を、読みやすく、上手く書いているので、どちらかの女性に自分を重ねることがしやすい作品です。自分がかさなると、よりキュンキュンしますから、おすすめ出来る作品といえます。
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村上春樹の「ノルウェーの森」は、かなりきわどいシーンも多く、濃厚なタイプの恋愛小説といえます。上下刊の中で、主人公と、本命の彼女、それとはまた別の魅力的な女性たちに、つぎつぎと訪れる濃厚なシーン、女性のタイプもいくつも出てくるので、自分をどう重ねるか、最後まで主人公の男がふらふらするので、いろいろは意味でドキドキしっぱなしです。
数ある村上春樹作品の中でも、いちばん恋愛色が強く、キュン度の高い作品です。
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少し古いものになると、ジェーン・オースティンの「高慢と偏見」も、タイトルはそっけ無いですが、終始恋愛、恋愛、駆け引きの繰り返しで、誰と誰がくっつくのか分からない、イギリスの高貴なバージョンの月9ドラマ的な小説ともいえます。
有名な作品で、イギリス人は皆読んでいると言われるだけあって、根本的な恋愛テクニックが、随所に織り込まれていて、勉強にもなります。個性のちがう姉妹が出てくるので、自分はどちらかのタイプか考えながら読むのもおすすめです。
また、この作品では、男性のタイプも数パターン出て来て、読むうちに特徴がつかめるので、実際に意中のひとや気になるひとはどのタイプか考えながら読めば、姉妹が彼らの扱い方を教えてくれるような感覚にもなるかもしれません。
あまりハードな性描写があるより、純な恋愛を読みたいひとに向いています。