常磐道のあおり運転事件により、あおり運転の危険性が改めて注目されていますが、そんな中で栃木県那須烏山市にある烏山自動車学校の公式Twtterに、「教習車をあおらないでください」と始まるメッセージが投稿されました。投稿者は、自動車学校で指導歴15年以上の技能検定員で、そのツイートには沢山のいいね!とともに多くのコメントが寄せられ、反響を呼んでいます。
教習車をあおらないでください(>_>)
教習生は、とても気にしています。
加速は、まだ苦手ですが、交通ルールを守って練習しています。
見通しの良い道路では、停車して、後続車をゆずるようにしています。ADVERTISEMENT 教習生は、ベテランドライバーの皆さまの運転を、とても良く見ています。
最高のお手本を♡— 烏山自動車学校 (@KarasuyamaDS) August 25, 2019
烏山自動車学校のツイッターアカウントに投稿された、「教習車をあおらないでください」という悲痛な叫びには、路上教習において、教習車に対して車間を詰めたり、幅寄せを行うといった“あおり運転”を繰り出すドライバーへのメッセージが込められています。
誰しも最初は初心者として、運転免許証の取得を目指すために教習所に通います。教養として交通法規などを学ぶ「座学」で基礎知識を付け、敷地内のコースを使った訓練が自動車学校では行われます。最終的には、より実践的な訓練となる「路上教習」を行うわけなのですが、技能検定員・小西隆さんは、今回のツイートをした背景についてこう語ります。「あおり運転に関連する事件が報道されているなかでも、やはり車間距離を詰められたり、幅寄せされたりといったことはあります」point 277 | 1
さらには、教習中に大型トラックからギリギリまで幅寄されて命の危険を感じたこともあるといいます。そのようなことから、今回の投稿に至ったということなのですが、危険な行為の実体験を紹介するのではなく、ドライバーに対する「お願い」というかたちをとったそうです。また、あおり運転の事件が多く取り上げられることに伴い、悪質なドライバーが増加しているように感じますが、小西さんによると「昔と比べてそのような運転をする方は減っているように感じます」と15年以上の現場に出ているベテランだからこそ、感じる変化はあるのだと言います。point 316 | 1
そんな小西さんのツイートには、8万にものぼるいいね!とリツイート数が3万という反響を呼んでいます。そのことについて、「ここまで多くの方に見ていただけて驚いています。コメントを拝見して、温かく見守ってくれる人たちが多いことを実感しましたし、ほとんどの方が安全運転されていると思います。ぜひ教習生にとっての『最高のお手本』を心がけていただければと思います」と語りました。point 240 | 1
投稿には、「教習車をあおるなんてとんでもない」「そんな輩がいるの?」「どんだけイキりたいの」「自分も路上に出た時、きっと おぼつかない運転で後続車にイライラさせただろうから煽るなんて考えられない」「自分が免許取るときの事を忘れてる人が、教習車を温かく見れない」「非常識にも 程がある。」といったマナーの悪いドライバーへ非難するコメントが寄せられています。point 232 | 1
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