人気リアリティ番組『テラスハウス』(Netflix)に出演していた女子プロレスラー・木村花さん(享年22)の急死。
死因は明かされていないものの、まだ22歳という若さでこの世を去ってしまった予期せぬ訃報は、国内外で広く波紋を呼んでいるようです。
木村さんが死に追いやられた背景には、同番組での行動をめぐり、ネット上での激しい誹謗(ひぼう)中傷の数々があったと見られています。
とても痛ましい出来事ですが、この問題は木村花さん一人の問題ではなく、世界も日本で起きたこの悲劇に注目しています。
そして、芸能界からも武井壮(47)や藤田ニコル(22)、JOY(35)、ダルビッシュ有(33)といった数々の著名人が憤りを露わにしています。
そんななか、歌手のきゃりーぱみゅぱみゅ(27)も木村さんが亡くなった23日にTwitterを更新し、
誹謗中傷を気にするななんて難しいよ。芸能人だって1人の人間だよ忘れないで
— きゃりーぱみゅぱみゅ (@pamyurin) May 23, 2020
《誹謗中傷を気にするななんて難しいよ。芸能人だって1人の人間だよ忘れないで》と悲嘆ツイートをすると、
わずか30分足らずで1万以上の「いいね」が付き、フォロワーらから「気にするななんて無理な話」「匿名での誹謗中傷なんて卑劣」など賛同する意見が目立っていました。
しかしそんなきゃりーのつぶやきに、今度は検察庁法案改正に対して抗議したことを非難するリプライが殺到するという事態に。
《じゃあ、政治家はなんですか?? 政治家への誹謗中傷は良くて、芸能人はダメと(笑)おかしな感覚をお持ちですね》
《被害者ぶるのは、よろしく無いですよ。政治家の人達も、一人の人間ですよ》
きゃりーは今月10日にも「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグを添えて、検察庁法改正案を批判。
検察庁法改正案の問題点を相関図形式でまとめた画像とともにツイートすると、Twitter上ではその後にコメント欄が大きく荒れたこともあり、
《ファンの人同士で私の意見が割れて、コメント欄で激論が繰り広げられていて悲しくなり消去させて頂きました》という理由でツイートを削除していました。
“飛び火”ともいえる彼女に対する非難を危惧した映画評論家の町山智浩氏は24日、
きゃりーぱみゅぱみゅさんは法案に反対するハッシュタグをツイートしただけで、誰も誹謗中傷していません。添付された図にも週刊文春の記事以上のことは書かれていません。#きゃりーぱみゅぱみゅさんを応援します
— 町山智浩 (@TomoMachi) May 24, 2020
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「#きゃりーぱみゅぱみゅさんへの攻撃をやめてください」
「#きゃりーぱみゅぱみゅさんを応援します」とハッシュタグを添えてTwitterで警鐘を鳴らしています。
同ハッシュタグは2万件以上拡散されており、Twitterではきゃりーを擁護する声が広がっているようです。
ネットいじめで犠牲者が出たばかりなのに、きゃりーのツイートに攻撃者の群れが押し寄せている現在。
ますます地獄が見えてきそうなこの現状に、ネット上ではこんな意見が寄せられています。
「あまりメンタルが強くない人は公式なSNSをやらないという選択肢を取るしかないですね。呼びかけをしたくらいじゃ、絶対減らないと思う。罰則を強化ないと。」
「彼女が政治の話するのも誹謗中傷を気にしないのは無理って発言するのも何一つ間違ってない」
「権力や政治を監視する、批判することと特定個人を誹謗中傷することの違いもわかんない人があまりにも多すぎる」
などのコメントが寄せられていました。