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◼︎朝の連続テレビ小説でスターに?
1999年、深夜ドラマの『悪いオンナ「プレイヤー」』で初めての主演を果たしているものの、国仲涼子の名を全国に知らしめることになったのは、NHKの朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」です。
沖縄の小浜島に住む、明るい女の子、えりぃこと古波蔵恵里役を演じ、もともと沖縄出身であり、えりぃの性格に似ていると自分自身で分析する彼女にとって、えりぃ=国仲涼子のイメージはどんぴしゃりでした。
子どもの頃に出会った男の子に恋をし、純粋に好きだという気持ちを持ち続け、好きな男の子を探し続けるえりぃの姿は、多くの人に好感を持って受け止められました。
その願いが叶い、えりぃが初恋の相手と結ばれることになった時には、大勢の人がテレビの前で喜んだことも記憶に残っています。
周りを取り巻く役者陣も、演技派俳優はもちろん、沖縄出身の俳優から芸人まで幅広い人物が集まる豪華キャストとなった「ちゅらさん」は、NHKの朝の連続テレビ小説では歴代3位となる、高い視聴率を得る大ヒット作品となりました。
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◼︎強いキャラで勝負!
その後も国仲涼子演じるえりぃの成長を描いた作品が単発ドラマとして作られ、その作品は「ちゅらさん4」まで続くことになりました。
ただ、あまりにも沖縄やえりぃのイメージが強くなり過ぎたことから、役柄からのイメージ脱却がなかなか進まず、その後は主演を務める割合よりも、脇役として重要なキーパーソンを演じることが増えていきます。
その結果、一年のうちに何本もの作品に登場し、着実に沖縄や、はまり役となったえりぃのイメージを払しょくすることに成功、今では演技力で勝負する中堅女優の一人として名前が挙がるようになりました。
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私生活では、2014年に共演をきっかけに俳優の向井理と結婚、妻として、母として、私生活も充実しています。
2017年には第二子を妊娠中で、仕事は控えていますが、女優として芸能界を引退したわけではないことから、子育てが一段落したら、またドラマや映画などでその姿を見せてくれると思われます。
芸能界に入るきっかけになったのは、沖縄の那覇市内ではちょっとした有名な店だった甘味処でアルバイトをしていたときにスカウトされたことによるもので、東京に上京した時には、電車の乗り方がわからなくてパニックに陥りそうになったという話をしています。
そもそも沖縄は車社会であることから、バスは走っていても電車というものがなく、複雑に入り乱れている東京の鉄道事情に度肝を抜かれ、やっていけるかどうか不安になったと語っています。
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◼︎充実な人間関係
芸能界には親友と呼べる存在を持っていたり、共演をきっかけに本当の親子のようにお付き合いをした女優もいたりと、多くの人に可愛がられる資質を持っています。
特に「ちゅらさん」で共演した母親役の田中好子とは、一緒に旅行に行ったりするほど仲が良いことで知られていました。そのため、その訃報に接した時には、涙ながらに東京のお母さんを失ったことの悲しみを、マスコミの前で語っていたのが印象に残っています。
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「ちゅらさん」出演を縁に歌手としてもデビューし、2枚のシングル曲とアルバム一枚をリリースしています。
透明な歌声が、国仲涼子の魅力をさらに引き出していますが、本人曰く、レコーディングはかなりの緊張の連続だったらしく、ぐったりしたと話していました。
その経験があってか、その後は歌は歌わず、もっぱら女優業に専念しています。
第一子出産後はドラマに復帰している彼女だけに、第二子出産後もまた女優としてドラマに戻ってくると予想されます。夫である俳優の向井理との夫婦仲も良好のようで、母となった国仲涼子の新たな魅力を発揮してくれることに、今後も期待し、楽しみにできる女優です。