各国で外出規制が解除されつつある昨今、ポーランドの動物園も このほど営業を再開することができました。しかし営業再開後に 酔っ払った客が クマの檻に勝手に入りこみ、老齢のクマと格闘の末に危うくクマを柵の前にある水辺で溺れさせるところだったという。『The Sun』『LADbible』などが伝えています。
酔っ払った客が クマの檻に⁉ 一歩間違っていたら熊は射殺に…
ポーランドの ワルシャワ動物園は、92年もの歴史を持つ人気の老舗動物園。緊急非常事態宣言のために休園していましたが、今月 20日に営業再開することができた。しかし 23歳の男が “サビーナ”という名前の 雌で 37歳のヒグマがいる檻に勝手に入ってしまったのです。
男は檻の中の岩山に立ち、檻の外にいる 友人らしき男性に その様子を撮影してもらっていました。サビーナは 男の存在に気づいて近寄ると、男はとっさに柵の前にある水辺に飛び込みました。サビーナも男のあとを追うようにそこへ飛び込んでいます。
すると男は 高齢であるサビーナの首に 腕をまわして、水中へと沈めて溺れさせようとしたのです。男は その後、隙を見て水辺から這い上がって逃げ出し レスキュー隊によって救出され 大事には至らなかったものの、そのまま病院に搬送されました。
一方のサビーナは、突然の出来事で明らかに混乱した様子でした。同動物園の広報担当であるアンナ・カルチェフスカさん(Anna Karczewska)は「サビーナは この男に攻撃された後の数時間は ひどく動揺した様子で、動物園職員の呼びかけにも応えようとせず、始終声をあげていた」と明かしています。
同動物園のFacebookには、サビーナについて次のように綴られていました。
「幸いにもサビーナや男性も無事でした。男性はレスキュー隊によって檻の外へと出されました。しかしこれは、非常に恐ろしい悲劇となっていたかもしれないのです。あの檻にはサビーナの他にもう1頭クマがいました。運よくこのクマはその場にいませんでしたが、もし2頭がその場にいたら男性は重傷だったことでしょう。」
「しかし 私達にとって最悪なことは『人に怪我をさせた動物は射殺されてしまう』ということです。鎮静剤はすぐ効かないため、すかさずその場で殺されてしまうのです。」
「一部の人は SNSで “見栄えの良い”写真を撮って自慢したいために、動物に勝手に餌を与えたり 触ったりというリスクを冒します。」
「私達は 毎日2頭が快適に暮らせるように管理をしながら 世話をしています。しかし“見栄えの良い”写真や 動画を取りたいだけの人、そして単純なルールを破る人、それはあなたにとって 本当に価値のあることでしょうか。忘れないでください。誰もが 責任を持って行動しなければならないことを。」
「 一歩間違っていたらサビーナと もう1頭のクマは今、私達の目の前にいなかったかもしれません。これは 私達が 最も恐れていることです。」
ちなみに同動物園では サビーナが高齢であることと 今回のことを教訓として、もう1頭のクマと共に 24時間保護体制が敷かれているエリアに移動して 飼育するとのことです。檻に入った男は 当時は 酔っていたと主張していますが、同動物園は 男に対して法的措置を取る意向であることを発表しています。
熊の家に入るとか不法侵入⁉ 熊が可哀想すぎる…
今回のこの報道にも多くのコメントが寄せられていますが…
《最低な男だな。熊の家に入るとか不法侵入だ 》
《その男よりサビーナを一番に救出してほしかった。勝手に入って恐怖に陥れたくせに ふざけんな 》
《世界には バカが消えない…》
《この男、自ら入ったんだよね。動画撮らせて。ほんとバカじゃない?溺死させられそうになってるし、逆に襲ったら射殺されてしまうんでしょ?どっちにしても熊が可哀想すぎるわ 》
等など、クマには罪がないと この男性の無責任な行動への批判が殺到しているようでした。