元熊本県議会議長で県議の井手順雄氏(63)が兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で、全国高校野球選手権大会に出場した母校の試合を観戦中、観客席で喫煙していたが判明しました。
球場内は喫煙所を除き、加熱式たばこを含めて全面禁煙となっています。当初、応援していた生徒が「たばこの煙で気持ちが悪い」と訴え、学校関係者から注意されていました。井手氏は毎日新聞の取材に喫煙を認め、「分かっていたが、ついつい吸ってしまった。謝罪したい」と話しています。
井手氏は大会に出場した九州学院高の卒業生で同校が登場した準々決勝を三塁側のアルプス席で同校関係者らとともに観戦していました。学校関係者によると、井手氏は試合の前半から観客席で加熱式たばこを吸っていたそうで、近くで応援していたチアダンス部の女子生徒が「気持ちが悪い」と訴えたため、学校関係者が「ここは禁煙ですよ。生徒もいるのでやめてください」などと注意したと言います。
また学校関係者が撮影した動画では、同校の名前入りの服を着た井手氏とみられる男性が加熱式たばこのようなものを手にしている様子などが映っています。
井手氏は9日の取材に「吸ったのは私の大きなミス。不注意だった」と謝罪しました。「(吸ったのは)1回だけだった。注意を受けた後は禁煙グッズにした」と語ったが、複数の学校関係者は「注意しても『はい、はい』と答え、その後も吸い続けていた」と証言しています。学校関係者は「大人の行動ではないし、一生懸命応援していた高校生が可哀そうだった」と憤慨しています。
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