クドカンこと宮藤官九郎が監督・脚本をする映画は例外なくヒットしています。クドカンは脚本意外にも俳優、放送作家、ミュージシャンなどの顔をもっており、それらを融合させることで、独自のテイストを持ったクドカンワールドを創り上げているのです。
クドカンが出演しているドラマでは役者としての顔を見られる
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クドカンはなにもヒット作を生み出しているだけではなく、俳優としての顔も持ち合わせています。監督・脚本を手掛けたドラマに、出演しているケースも少なくありません。幼少期から感受性豊かで、劇団にも所属しているため演技はさすがの一言。宮藤官九郎が出演した「悪い女『占っちゃうぞ』」は、全四話完結型のドラマでありながら、脚本のクドカンが実際に出演し、若きクドカンの名演技を見ることができます。また作曲家、作詞家としても有名なクドカンは、ミュージシャンとして活躍していた時期があり、君にジュースを買ってあげる♥という電波ソングで、紅白歌合戦に出た経歴も持っています。
クドカンが監督したドラマの木更津キャッツアイが凄い…!
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木更津キャッツアイ:テレビドラマで実験的な事ばかりをしており、氣志團や哀川翔を出演させて放送当初から話題を読んでいましたが、放送当初はそこまでの人気を持っていませんでした。しかし再放送がキッカケで大ブレイクし、テレビドラマとしてはDVD50万セットを販売した、脅威のヒット作となっています。実際に千葉県木更津市にて撮影されていたため、木更津市はドラマファンが観光客としても押し寄せ、盛り上がっていたようです。2003年には「木更津キャッツアイ日本シリーズ」として映画化し、復興収入15億円という大ヒットを記録しました。第二弾「木更津キャッツアイワールドシリーズ」をもって完結。こちらも大ヒットし今でも根強い人気があります。
新ドラマ「監獄のお姫さま」はクドカンワールド全開
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監獄のお姫さまはクドカンが酒の席にて、プロデューサーの磯山晶と金子文紀と話しながら、好きな女優の名前をあげていき、「この女優が揃えばずっと書いていられる」と宣言した事から始まったドラマのようです。クドカンはこれまで沢山の脚本を書いてきましたが、結局のところ本当に書きたいものはなんなのだろう?と自問自答した結果「おばちゃんのお喋りしているシーンを書いている時が1番楽しい」という結論が出たそうです。自分が大好きである女優たちが喋っている大好きなドラマを見たい。というクドカンの思いが詰まったドラマとなっています。当然それだけではドラマとして成り立たないので、「監獄のお姫さま」は壮大な復讐劇になりました。
監獄のお姫さまに登場している女優たち
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馬場カヨ役「小泉今日子」若井ふたば役「満島ひかり」板橋吾郎役「伊勢谷友介」江戸川しのぶ役「夏帆」大門洋子役「坂井真紀」足立明美役「森下愛子」勝田千夏役「菅野美穂」などの、錚々たるメンバーが主要人物として登場。おばちゃん?という年齢には少し遠い女優の方たちも何名かいらっしゃいますが、クドカンが書きたかった作品は大人気放送中となっています。物語も架橋に差し掛かり、笑いあり涙ありの話しの作り込みに、多くのファンが毎週火曜日を楽しみにしています。ネット上では第一話から豪華キャストとクドカンワールド全開に、オーバーフロー気味や!と嬉しい悲鳴もあがっています。
まとめ
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クドカンこと宮藤官九郎のドラマについて紹介させて頂きました。監獄のお姫さまなんかは、お喋りしているだけの脚本から壮大な復讐劇に転身する辺り、宮藤官九郎のセンスが光りますね。クドカンの今後の活躍にも期待を持って見守りたいところです。