8月24日、福岡地裁にて、特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)トップで総裁の野村悟被告(74)と、ナンバー2で会長の田上不美夫被告(65)の判決公判が行われました。二人は、かつて世間を震撼させた市民襲撃4事件で、殺人や組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)の罪に問われていました。両被告は一貫して無罪を主張していましたが、足立勉裁判長は、求刑通り野村被告に死刑、田上被告に無期懲役を言い渡しました。
ちなみに市民襲撃4事件とは、1998年の元漁協組合長射殺(殺人)、2012年の元福岡県警警部銃撃、2013年の看護師襲撃、2014年の歯科医襲撃(いずれも組織犯罪処罰法違反)のことです。
午後4時ごろ、死刑判決を言い渡された野村被告は「公正な判断をお願いしたんだけど、全部推認、推認。こんな裁判あるんか。あんた、生涯、この事後悔するよ」と足立勉裁判長に向かって強い口調で発言しました。無期懲役を言い渡された田上被告は「ひどいな、あんた、足立さん」と述べました。裁判長は二人に向かって2度「退廷してください」と求めました。
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