吉本新喜劇座長の小籔千豊(46)が29日、金曜の週替わりゲストを務めるMBSテレビの情報報道番組「ミント!」(月~金曜後3・49)に生出演。
この日、小藪は終末期医療に関する厚生労働省の啓発ポスターが患者団体などから批判を浴びた問題について言及し、「責任を感じる」と神妙な面持ちで語りました。
「人生会議」とは、事前に家族と終末医療、ケアについて話し合う重要性を伝えるもので、
駆け出し時代に母親を悪性リンパ腫で亡くした小籔は、その意義に共鳴したとみられます。
酸素チューブを装着して厳しい表情でベッドに横たわる小籔の写真とともに、
添えられた内容には「まてまてまて オレの人生ここで終わり? 大事なこと何も伝えてなかったわ」と始まる長文を掲載。
今月25日に公開後、患者団体などからの抗議やSNSでも批判が相次いだことを受け、
同月26日には同省が自治体への発送を中止したといいます。
この問題をめぐっては、厚労省との契約金が4070万円であることが国会で明らかになったことについて説明。
これについて小藪自身も驚いたそうで、
「たぶん、皆さんが一番気になっているのはポスターで4070万円。厚生労働省から吉本に入ったんじゃないかということがニュースになっていた」
と金額について自ら切り出しました。
小籔は、ポスターの表情や文言についても批判が殺到していることを受け、
「僕が決めたわけじゃないけど、“一味”。申し訳ない」と声を落とし、
世間の批判について、「(テーマに)関西弁、芸人がふさわしくないと言われた。“グロテスクなポスター”という批判は、僕の顔面がキモいと言われているようなもの。僕じゃなかったら、もう少し燃え上がらなかったんかなと思う」と自責の念を切々と語り、
「ここまで“男前やったらよかったな”と思ったことはない」と本音を漏らしていました。
自身が母を亡くした際にちゃんと思いを伝えられなかった後悔の念から、
同じ思いをする人が減ることを願っていた小籔。
小籔は以前、母が最後に語った言葉は「プリンが食べたい」だったと明かしており、
急いで母の好物を買いに走ったが、結局、食することはなかった思い出を話したことがあります。
そんな過去の経験から今回の啓発活動にも賛同して選定委員を引き受けたという小藪。
啓発ポスターに批判が殺到していることに関しては、
「批判はあるとして、できたら、もっとみんなが家族がもしもの時にどうするか話し合う機会が広がっていったらいいなと思う」と訴えました。
これら一連の報道を受けネット上からはこんな意見が寄せられています。
「なんか癌がどうのと言ってるけど、それ以外にも卒中だとか心臓発作だとか不慮の事故にあったとか、そういうことを考えるとこのポスターは意味あると思うんだけどな。
文句言っている人がいたとして、じゃあどうやって啓蒙すれば満足するっていうんだ?」
「結果的に、「人生会議」って言葉が拡散したからポスター貼るより効果あったんじゃないかな?」
「小藪さんに責任は無いと思う。依頼された仕事をこなしただけだ。
タレントから仕事内容の問題あるのかないのか裏取りがあるとしたら相手はお役所だ 極上のお墨付きの信頼じゃないか。そこでの問題だ 小藪さん責任は無いと思う。」
などのコメントが寄せられていました。