教育現場の 反日教育の実情
ソウル市内の公立高校で、「反日教育」に抗議して立ち上がった学生は懲戒処分の審議にかけられ、その親まで長時間の“特別教育”を受けるという信じがたい仕打ちが待っているという。度を越した安倍政権批判や日本製品不買を学生が強要されている問題が混迷を極めているそうです。
発端となったのは10月、ソウル市内の仁憲(インホン)高校で行われたイベント。教師が舞台に上がった学生に「安倍自民党は滅びる!」「歴史を忘れた民族に未来はない」などと叫ぶように強要したという。教育現場としてあるまじき行為に学生有志が立ち上がり、「仁憲高校学生守護連合」という団体を結成し、被害を訴えました。
SNSでの発信や学校前でデモなども
昨年 10月22日、ソウルの仁憲(インホン)高校の在学生150人がソウル教育庁に「学校の監査」を要求する請願を提出したのです。
「学校で行われている価値観と良心の自由を抑圧する教職員の行動は学生の人権を踏みつぶす暴挙」として学生人権に対しても問題を提起しています。
「先生はチョ・グク法相の疑惑関連ニュースは全てフェイクニュースだと言っていた。」「授業中に文大統領が嫌だと話したが、先生は大統領が好きなのに、君は もしや 極右なのか、などと言っていた」との証言も出ていたそうです。
学生たちは SNSでの発信や学校前でデモをしたり、テントを設置するなど、積極的に学校側の対応を批判しています。
学校側は 懲戒処分などについて審議
これに対して学校側は学生の訴えが事実無根として、26日にも学校生活教育委員会を開き、学生に対する生活教育や、懲戒処分などについて審議を行うということです。
朝鮮日報によると、学生が正門で教師の車の進路をふさいだり、暴力や暴言を行使したりする様子を動画サイトに投稿した行為を問題視したということです。
別の韓国メディアによると、学生が投稿した動画に画像処理された形で映り込んでいた2人の女子学生が、名誉毀損を訴えたことを受け、抗議学生の1人に15時間の社会奉仕と5時間の特別教育に加え、その保護者も5時間の特別教育を受ける措置を決めたということです。
同校はこれまでにも日常的に教師が朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領を評価すると、保守派を侮辱する「イルベ」と罵(ののし)るなどしているそうです。
記録簿の記載の終了を待っての抗議
「恥ずかしいが、今まで大学入試に影響が及ぶ『生活記録簿』の記載が終了することを待っていた。記録簿は教師が作成するので、何等かの不利益があり得たので、3年生に対する記録簿の記載が終了した今になって、ようやく抗議が出来るようになった」
3年生が中心になっている理由に関して 学生代表は 答えました。
「学校や教員側からの嫌がらせだろう。他にも異論を唱えている学生が複数いるため、同じような学生を今後出さないための弾圧で、秩序を乱すものは許さないということだ。反日のためであればあらゆることをやるという異常な論理だ」と韓国事情に精通するジャーナリストの室谷克実氏はバッサリ断言しました。
この問題をめぐっては保守系野党、自由韓国党の黄教安(ファン・ギョアン)代表が「倫理も良心もない」などと学校側を批判したそうです。しかし、この高校の 思想の自由が存在しないような状況が変わる日はくるのでしょうか…
退学処分の危機に立たされている学生もいるという実情を聞くと、まずは無事に卒業できるように願うばかりです。