去年6月、東海道新幹線内で乗客の男女3人が殺傷された事件の裁判員裁判で、
殺人や殺人未遂の罪に問われた小島一朗被告(23)に対し、
横浜地裁小田原支部(佐脇有紀裁判長)は18日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡しました。
公判中から無期懲役を望んでいた小島被告は、これまでの裁判で
「刑務所に入るのが子どものころからの夢だった」
「無期懲役になりたいので謝罪しない」
「有期刑になれば出所後に必ず人を殺します」と過激発言をしてきました。
無期懲役の判決を言い渡されると突然立ち上がり、「控訴はしません」と述べるとまさかの万歳三唱しました。
制止に逆らって続けたことから裁判長が閉廷を宣言するなど、異例の“幕切れ”となりました。
公判中からの願いがかなったことを喜んだ小島被告に、法廷内の誰もがあっけにとられたといいます。
またその声は、法廷の外にまで聞こえるほどだったというのです。
控訴についての説明を終えた裁判長が自席に戻ることを促したのを聞かず、
「被告人は元の席に戻りなさい」と強い口調で制止されても、万歳をやめる様子は一切ありませんでした。
小島被告の態度に裁判長はすぐさま閉廷を宣言。判決公判は約10分で終わったとしています。
小島被告はこうした態度について、裁判所は18日の判決で、
厳しく非難する一方、前科がないことなどを考慮すると
「死刑がやむを得ないとまでは言えない」としたうえで、
「反省の態度のなさなどからすれば、受刑の現実に直面させることで、その刑責の重さに向き合わせることが相当である」と述べました。
これまでと同じように眼鏡を掛け、灰色のスエット姿で法廷に現れた小島被告。
公判を通じて裁判員を挑発するような過激発言を繰り返したといいます。
被害者やその家族への謝罪の気持ちも「一切ない」と言い切るなど、態度は変わらぬまま、
「男だろうと女だろうと、子供だろうと老人だろうと、人間だったらやりました」と言及。
無期懲役で一生刑務所に入るために事件を計画で、
「なたとナイフを持って、止めに入った人を見事に殺しきりました」「3人殺せば死刑になるので、2人までにしておこうと思った」と説明しました。
結果的には判決は小島被告の望み通りに。
傍聴した東京都町田市の男性歯科医師(75)は、
「被告の思うがままの判決だ。万歳三唱を見て、はらわたが煮えくりかえると同時に、むなしさも覚えた」
とやりきれない様子で話していました。
東海道新幹線の車内で乗客の男女3人が殺傷された事件の裁判、
法廷は異様な光景となりました。
これら一連の報道に、ネット上では厳しい声がたくさん寄せられています。
「被害者側は昔のように仇討ちもできず苦しくて悲しくてフラッシュバックに苦しめられ未来も奪われた。
なのに、加害者はぬくぬくと法に守られ、皆の血肉の税金で平気で生きていく犯人を許せない。」
「この異常な状態を日本という国はどう考えるべきなのだろうか。異常だよ。」
「もし自分の家族がこんな奴に命を奪われたら。怒りを通り越して絶望的な気持ちになる。司法で正当に裁けないなら、この手でって考えてしまうかもしれない。虐待のニュース、池袋の事故、ペルー人の殺人、日本の法律は機能していないと思う事が多すぎます。」
「「刑務所に入れれば良い」として、この犯人は殺すのは
1人に抑えていただとか・・・あの6人殺害のペルー人も心身喪失とかで死刑を回避してますが、
前例主義とやらで、裁判所が機能しなくなっているのでは・・・」
などのコメントが寄せられていました。