小泉進次郎さんといえば、全国紙、スポーツ紙、業界紙など新聞10紙を読んでいることをこれまで誇らしげに語ってたそうです。中学時代に新聞配達のバイトをやって以来の「新聞マニア」でもあります。
月刊誌「文藝春秋」を毎月購読しており、なかでも塩野七生さんが連載する巻頭言「日本人へ」をこよなく愛しているそうです。その二人の対談が2017年末、ついに実現したようですが、その中身は同誌2月号に掲載されています。
2018年頃、小泉進次郎さんは「塩野さんに会ったのをきっかけに、時間の使い方を変えました。最近は新聞も、前ほど読まなくなったんですよね。」と、つぶやいていたそうです。
「実はね、新聞10紙を読むの、止めたんですよ。「時間の使い方」を変えようと思って。新聞を読み終わった時、あまりにも残るものが少ないと気づきましたね。だったら、塩野七生さんの本を読んだ方が、時間の使い方としてよっぽど学びがある。
なんのために時間を使うべきか。使わないべきか。本当に考えている。なにをやるべきか。なにをやらざるべきか。1時間があったら、何をできるんだろうといつも考えています。そうすると、自分の行動原理が変わります。
1時間があったら習近平とプーチンは何をやるんだろうな、アレクサンダーだったら1時間あったら何をやったんだろうか、ペリクレスだったら何を考えていたんだろうな……というふうに。バカみたいでしょ、「何、言ってんだ。この人」と思うでしょ(笑)。でも、本当にそんなことを考えるんですよ。
今ここで脱皮する努力をしないと行き詰まるぞ、という思いがあるので、自分の身の処し方、時間の使い方を意識して変化をつけていく。イチロー選手は毎年バッティングフォームを変えるんですよ。ヒットを200本も打っていたって、調子の良い時に変える。それは、その時に変えないと、次の年は同じように200本が打てないから。自分にとっては「今がその時だ!」と思っています。
うまくは言えないけど、自分のなにかを変えなければいけないですね。脱皮には時間を要する、今年だけで脱皮できるんじゃなくて、時間はかかるけどそのスタートをしないと、その次の準備ができないですからね。いろいろ変えようと思っています。
『どこどこ新聞』だから読むということは、もうないですね。署名を見て、この人の記事だったらお金出しても読みたいと思うことはあるけど。そんな中で、塩野さんの本はハードカバーで、一冊3000円なんですよ。読み終わった時、もっと払いたいと思いましたね。これが本当の価値ある活字文化だと思いましたよ。軽減税率がないと売れないなんて、関係ないね」と、語っていました。
その発言に対して、ネット上ではこのような声が上がっています。
・そこらへんのオッサンならまだしも政治家でこれは…
・新聞はセクシーじゃないから。
・いや読んどけよ!野党側の次の手が見えてくるぞ(多分)。
・わかる、得られるどころかマイナスになる。
・気付くの遅過ぎ。
・今時の十代でも気付きそうな事を、三十路後半で気付くのは流石に遅すぎると思うんだが…
・無駄なものなら軽減税率適用するなよ。
小泉進次郎が今年から新聞を読むのをやめた理由https://t.co/q8Oi1aSXwP
新聞は読まなくていいがここ15年分の環境白書と国土交通白書は熟読しとけよ
合わせて環境省の過去の通達文書とかもだぞ
当然だけど技術書だって同じだADVERTISEMENT — 瑞鳳殿 (@Righteousness03) October 4, 2019
マスコミを敵にまわすということは
YouTube、SNSに進出するのかな小泉進次郎「新聞を読むのをやめましたね。何も得るものがないから時間の無駄なんです」 https://t.co/2M9pVMRkD0
ADVERTISEMENT — 株吉 (@cischaba) October 4, 2019
2017年から顕著になってきた小泉進次郎さんの「メディア論」は、果たして日本のデモクラシーにとって吉と出るのか、凶と出るのか。言葉巧みに人を取り込む術に長けた彼の言いなりにもならず、批評的距離を保てる「国民的メディア」が存在しなければ、それはチェックできません。無論、新聞・テレビの政治部記者には、その役割は期待できそうにありません。