地震雲とは地震の前後に現れる雲のことをいいます。普段とは違う印象を持たせる雲であるため、大地震を予言する人がいます。化学的には雲は上空の気流によって変化しますが、地震は地形の変動なので、関連性が薄く、地震雲が現れたからといって、必ず地震が起きるわけではないようです。ただ、気流と地形の関連性がまったくないという科学的な証明もされません。また、大地震が起きる前に地震雲を目撃した人は少なくないので、まったくのデタラメとはいえません。
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地震雲は比較的低い高度であり、風に流されにくく、長時間形を変えずに消えない特徴があります。地震雲と間違いやすい飛行機雲は高い高度で、数分程度で消えてしまいますが、地震雲は長時間、空にくっついているように形を変えずに動きません。そのため、何かが起きるような印象を持たせる雲だといえます。
地震雲はいろいろな形があり、目撃者によって見方が異なるため断定するのが難しいところがあります。代表的な形としては断層形、帯状形、放射状形、肋骨状形、肋骨状形、波紋形、竜巻形などあります。point 309 | 1
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断層形とは雲と青空がきれいに分かれている雲のことをいいます。雲は厚みがあるようなどんよりした色で、青空とは対照的に感じられるため、不気味な感じを抱きます。また、分かれ目がはっきりしているので、普段の雲のようなぼんやりした感じではありません。断層形が現れると数日以内に地震が発生するといわれています。point 217 | 1
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帯状形とは長い帯のように一直線にのびた雲のことをいいます。帯状形は長さが長いほど震源地に近く、幅が太くて色が濃いほど大きな地震になり、雲の輪郭がぼんやりしているときは地震の揺れが弱いといわれています。
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放射状形とは何本もの帯状の雲の片一方が一点に集中してる雲のことをいいます。放射状形は帯状の雲が長く、太く、色が濃いほど大きな地震になり、発生後3日から4日以内に地震が発生するといわれています。
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肋骨状形とはいくつかの直線状の雲があばら骨のように並列に並んでいる雲のことをいいます。雨が降る前後に現れる水まさ雲やうろこ雲と似ているというか、同じようにも見えるので、肋骨状形であると判断するのは難しいです。肋骨状形が現れると24時間以内に地震が発生するという人もいます。
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波紋形とはいくつかの半円のような雲が重なっている雲のことをいいます。雲のつながりが具合がまるで、水の波紋のようにみえるため波紋形と呼ばれています。波紋形は半円のような雲が長く、濃いほど大きな地震になり、波紋の中心となる方向が震源地になるといわれています。point 209 | 1
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竜巻形とは垂直にたちのぼる煙にような形をした雲のことをいいます。まるで竜巻が起こっているかのように見えるため竜巻形と呼ばれています。竜巻形が現れると、一週間以内に地震が発生するといわれています。
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この他にも弓状形、さや豆形、稲穂形など様々な形の地震雲があります。ただ、多くの人が目撃した地震雲は帯状形です。大きな地震が起こった後は起こる前の変わった現象を結びつけることがあるので、心霊写真にように、シミやカゲを人間だと思い込むと人間のように見えるのと同様に、たまたまおかしな形をした雲が現れたのを地震雲と断定することも考えられます。
しかし、不自然な感じがする断層形や多くの目撃者がいる帯状形は今の科学では証明できない地震を予兆する地震雲なのかもしれません。人間の知能を超えた人工知能が開発されているので、近い将来、地震雲の正体がわかるときがくるかもしれません。本当に大地震の前に地震雲が起こるのであれば、地震を予兆することができるので、災害を小さくすることができ、地震の多い日本にとっては良いことだといえます。point 421 | 1