“演歌の貴公子”氷川きよしさん(42)があらたな一面を覗かせています。デビューから20年目の今年、話題になっている衣装やパフォーマンス。ムダ毛のない生足を始球式で披露したり、ウェディングドレス風の姿をSNSにアップしたりと女性のようなフェミニンな魅力が注目を集めています。そんな氷川さんは容姿の変化について初めてその胸中を明かしています。
氷川さんは今回、週刊誌の取材に答えるかたちで、最近の変化について語っています。容姿については…「(容姿が変わってきたことについて)ええ、よく言われます。キレイと言われるのは嬉しいけど、逆にブスって言われるのはつらい。性格ブスにもなりたくないから――」といいます。
これまで築いてきた歌手像を変貌させたワケについては「デビューして20年経ったことが大きい」という氷川さん。「みんなが求める『氷川きよし』に徹してきたけど、40歳を過ぎて、人としてもっと表現の幅を広げたいという気持ち。そもそも演歌というのは様式美、つまり、こうあるべきという型がある。日本独特の素晴らしい音楽だけれど、その中に収まらない『自分の性分』というものもあって――」と。
‟自分の性分”というのは、本当は世間が求める『氷川きよし』の姿とは違うといい、「あくまで『演歌の王道』を歩んで欲しい、男らしく生きて欲しいって言われると、自殺したくなっちゃうから、つらくて……」と胸の内を明かしています。
幼少期はナヨッとして女の子っぽかったため、「オンナ!」「オカマ!」と言われイジメられて苦労したそうです。このような言葉を浴びせられてきた氷川さんは、自分をさらけ出してはいけない、男らしくしようと本来の自分を隠しながら生きてきたと話します。
表現方法をめぐる所属事務所との軋轢のウワサについても語っており、デビュー以来の付き合いである所属事務所・長良プロダクションとは、かつては表現方法をめぐって衝突が報じられたこともあったが、「事務所の社長も、”きーちゃんらしく生きていった方がいいね”って言ってくれた。社長は海外で暮らしていたこともあって寛容な人」とのこと。
11月20日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演した際は、「ちょっとずつ自分の好きなこととか、自分がやりたいこともやって表現していきたいな」と心境の変化を明かしていましたが、一方で身近な人から反対を受けたことも告白しています。
実の父親からは、マニュキアを塗る姿に対して「好かん。男は男らしくしろ。知らん」と言われたことも。しかし、母親は氷川さんの表現を応援してくれたそうで、「自分の人生なんだから、あなたの好きなように生きなさい」と。この母親の言葉はとても励ましになったと語っています。
今後の歌手活動については、世の中が求める「氷川きよし」に徹してきたけど、40歳を過ぎて人としてもっと表現の幅を広げたいと。これまで求められていた「氷川きよし」もやっていきたいけど、それだけではなく様々な色を出しながら表現したいとしています。
突然の路線変更に戸惑うファンもいるようですが、多くのファンが受け入れているようです。今後はこれまで通りのスタイルでも活動しつつ新たな表現も取り入れていくと話した氷川さん。様々なパフォーマンスで楽しませてくれることを期待し、さらなる活躍を願いたいものです!