皆さんは、 生の最後の瞬間、ただ一つだけの願いが叶うのなら、何を叶えたいですか？ここに、「死ぬ前に一度だけキリンと会ってみたい」という、人生最後の願いを叶えたある少女がいます。
６月２６日、「アンビュランス・訴願 財団（Stichting Ambulance Wens Nederland)」の公式ツイッターアカウントに、人工呼吸器をつけている少女がキリンからキスをもらう写真と、その少女の話があげられました。
話の内容によると、末期がん患者であるアルクマール（Akmaar）さんは、数年間人工呼吸器を頼りにしながら、がん薬物療法を受けていたといいます。毎日病院の天井を眺めることしかできなかったアルクマールさんは、外出はもちろん、外気に触れることすらできませんでした。そんな中、病気にもめげず病院での毎日を頑張っていたアルクマールさんでしたが、体は回復できず、彼女自身も最後の日を予感することになったのです。彼女は死ぬ前にやりたい、たった一つの願いを込めました。小さい頃から好きだったキリンを、一度だけでもいいから実際に会ってみたい、という願いでした。
他の人にはごく平凡なことであるかもしれないが、彼女にはたった一つの夢で、最後の願いでした。彼女は「アンビュランス・訴願財団」に自分の最後の願いを伝えると、団体の人たちはその願いを叶えようとしたのです。団体は２６日、救急隊の手伝いをもらって彼女の寝台を動物園に移送しました。動物園にも了解を求め、キリンをアルクマールさんの近くまで連れてきました。キリンは彼女の近くまできて、愛嬌を振りまくように自分の顔を彼女の方に出しました。キリンが目の前に現れた瞬間、アルクマールさんは明るい微笑みを見せました。そして、あたたかな日差しの下で、安らかに息を引き取りました。
もう来られないと思った動物園に来て、キリンに会う。アルクマールさんの最後の瞬間はきっと幸せだったのでしょう。団体の方はこの話を伝えながら、「彼女の最後の願いが叶いました」と、短いながらも感動的な言葉を残しました。
オランダの「アンビュランス 訴願 財団」は２００７年２月に設立され、現在まで１万４千人を超える人たちの最後の願いを叶えているホスピース団体です。アルクマールさん以外にも、いろんな人の最後の願いを叶えてます。今も多くの人が病院で自分の死を待ちながら生き続けています。
死ぬ前にこれだけはやってみたい、と思う人も多いでしょう。こういった人たちの願いを叶えてくれれう団体、本当に素晴らしく感じられます。どうですか？皆さんは、人生最後の瞬間、何を願いたいですか？