歌手の郷ひろみさんが、去る10月9日放送の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)で、はじめてジャニーズ事務所退所について言及したことで話題になっているというのですが…。
郷さんが芸能界に入るきっかけは、銀座で行われた 映画俳優のオーディションで、審査員として参加していたジャニー喜多川氏(享年87)さんにスカウトされたことでした。
1972年にジャニーズ事務所からデビューした郷さんは、先輩のフォーリーブスのバックダンサーとして活動を始めます。
1972年には大河ドラマ『新・平家物語』で平清盛の弟、経盛役で俳優としてもデビューし、同年9月にはデビュー曲『男の子女の子』を発売し、オリコンチャートベストテンを果たしました。また、ブロマイドの売り上げが当時のアイドルの中で1位となり、西城秀樹さん、野口五郎さんとともに新御三家と呼ばれ、一気にトップアイドルとなったのでした。
格別対応の反面、レッスンでは 誰よりも厳しく対応⁉
しかし、デビューから3年で 突如ジャニーズ事務所を退所し、バーニングプロダクションに移籍することに…。
その移籍の経緯については、長い間さまざまな憶測が飛び交い、郷自身、これまでテレビの前でジャニーズ事務所の話はほとんどしてこなかったものの、同じジャニーズ事務所出身の後輩である中居正広さんの前で、その理由がはじめて明かされることになりました。
「やはり、ジャニーさんに教わったことというのは、どこか父親のように厳しかった」「ジャニーさんもメリーさんも僕に対して愛情があるからこそ、厳しく、厳しく育てたんじゃないかな」と この日の放送では、郷さんは 故ジャニー氏についての思いも告白しました。
実はこの直前のVTRで流れたジャニーズ時代の郷さんの待遇については他のタレントとは別格で、合宿所でも、他のタレントが普通の食事を摂っている中、郷さんだけはジャニー氏と同じメニューでひとりだけステーキを食べることもしばしば。かなり格差があり、贔屓(ひいき)されていたというが、その反面、レッスンでは 誰よりも厳しく対応されていたということが明らかになっていたのでした。
『もっとやればできる…』自身のステップアップのために退所を決意⁉
「今は分かるんですよ…。当時は分からなかったのかな」と、郷さんはジャニー氏が厳しかったことについても言及しました。
厳しくすることでトップスターに育てようとするジャニー氏の気持ちがいまは理解できるものの、当時は若さゆえか気づけなかったという。中居からは「怖かったですか?」と聞かれると、郷さんは「僕、褒められたことがないので。『また言われるんだろうな、今日も』って」と怒鳴ったりなどはないものの、レッスン前に憂鬱になるほど厳しかったと明かしました。
「その後、郷は移籍の詳しい経緯について、『きっと僕自身、今後は次のステップに向かう時なんだろうな、僕はもっとやればできるんだろうな、って』と自身のステップアップのためだったといい、ジャニー氏とはまた別のところで成長していきたいという思いがあったことを明かしていました。はじめて明かされたこの思いにジャニーズファンからは、『ジャニーさんの強烈な愛情は郷さんはプレッシャーだったのかもしれないな』『でもいまの郷ひろみがいるのはジャニーさんのおかげだってあらためて感じた』『中居くんだからこそ引き出せた話なんだろうな』といった声が。レジェンドのはじめての告白に大きな反響が集まっていました」(芸能ライター)
既に その当時の衝撃移籍からは 半世紀弱も経った今だからこそ、真相が明らかにされたのかもしれませんね…。