歌手で俳優の木村拓哉さん(48)が、大型国際ドラマ「THE SWARM(ザ・スウォーム)」に出演することが明らかになりました。木村さんは、海外制作ドラマへの参加は初めてとなり、全編英語で演じることにも注目が集まっています。
同名の世界的ベストセラーが原作となっていて、深海に潜む知的生物と人類の戦いを描くSFサスペンスドラマです。木村さんの役柄は、科学者グループの創設者役で、「原作の世界観の完成度が高く参加できることを大変うれしく思います。頂いた役柄を大切に演じたい」と、意気込みを述べています。
来年に、世界同時放送・配信を目標としているとのことで、日本では動画配信サービス「Hulu」での公開が予定されています。ドイツ、フランス、イタリア、スイスなど欧州各国の主要放送局と「Hulu」が共同で行うビッグプロジェクトとなっていて、以前、日本でも大ヒットを記録した米ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のフランク・ドルジャー・プロデューサーが制作総指揮を務めることも決定するなど、期待が高まっています。
本作品のキャストは、ドイツや米国など10カ国以上から招集され、セリフは全編英語となっています。木村さんは1999年ごろから、香港映画「2046」への出演決定をきっかけに独学で英語の学習を始めており、その成果は、2009年公開のフランス映画「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」でも披露していました。
撮影は今月から9月にかけてイタリアにて行われることが予定されていて、木村さんは7月に渡航し現場入りするそうです。新型コロナウイルス下での海外撮影を見据えて、「日本だけでなく世界がまだこのような時世ですので、細心の注意を払って現場に赴きたい」と、これからの撮影に気を引き締めました。
今回の木村さんの出演は、制作サイドからの「強く権威ある雰囲気と際立った知性を同時に表現でき、役にうってつけ」との熱烈オファーで決定したそうです。制作総指揮を務める、ドルジャー・プロデューサーは、「日本最大のスターの一人と仕事ができることを本当に楽しみにしています」と、木村さんとの作品制作に期待を寄せていました。