今月6日、遅れて届いた年賀状に紛れ日本財団に届いた宅配便。
送り状に記された中身は“書物”。
しかし、開けてみると中に入っていたのは大量の1万円札。
4人がかりで、2時間30分かけて数えてみると、その額は1億2411万円にも上っていました。
同封されていた紙片には『日本財団御中 「災害復興支援特別基金」として使ってください』とありました。
日本財団に寄付が届けられるのは珍しいことではないといいますが、匿名では直近3年間にわずか6件、最高金額も22万円だそうです。
日頃から1万円以上の寄付に対して必ず自筆で礼状を書いているという日本財団の笹川陽平会長が、伝票に記されていた住所にお礼の手紙を送ったところ、宛先不明で返送されてしまったのだといいます。
日本財団では、「今回の寄付金を1円も無駄にせず災害支援に役立てます。お送り頂いた方には是非ともお礼を申し上げたいので、是非ご一報いただきたい」としています。
ところで、日本財団とはどんな団体なのか知らない人も多いのではないでしょうか。
日本財団とは、正式名称を”公益財団法人 日本財団”といい、公営競技のひとつである競艇(ボートレース)の収益金をもとに、海洋船舶関連事業の支援や公益・福祉事業、国際協力事業を主に行なっている公益財団法人のことです。
総資産額は3000億円近くにのぼり、日本最大規模の財団です。
URL : https://www.nippon-foundation.or.jp/
今回のこの驚く出来事。寄付等に詳しい大学教授は、
「最近では巨額の現金を引き出すことはできなくなっているので、おそらく昔から家にタンス預金していたお年寄りではないか。子どもや家族と遺産をめぐってもめるので名前は明かせない、という事情かもしれない」と推測しています。
このニュースを見たネットでの反応は、
「善意に正しい形などない。最高にクールなひとつのやり方として広くメディアが取り上げ、それを見た人が社会のために自分だったら何ができるか、と一人でも多くの人が感化されれば良いと思う。」
「高齢者がカモにされる世知辛い時代にこんな高額な寄付に驚きと、粋な贈り方にスカッとします。
ご厚意を無駄にせず役立ててください。」
「名を出したくない事情があってのことだから、あまり探すのもよくないし、悪人が勝手に名乗る可能性もある。メディアを通してお礼でも良いのではないかな。あってもあげる余裕がない自分が偉そうに言ってはいけないが素晴らしい方だな思う。」
など、様々なコメントを寄せています。