インターネットを通じて出会った友達に「会った・会いたい」女子高生は70%ーー。
各地で発生するSNSで子どもが誘拐・監禁される事件はもはやニュースではないようです。
大阪の小学6年生少女が行方不明となり、未成年者誘拐容疑で逮捕された伊藤仁士容疑者(35)。
伊藤容疑者を知る人物からは、学生時代から成績もよく優秀だっただとか、優しい人物だったという証言もあることから、伊藤容疑者の逮捕は知人らにも衝撃を与えたようです。
もっとも、それ以上にこの事件が世間の一大関心事となったのは、伊藤容疑者が栃木県小山市の一軒家で小6少女のみならず茨城の中学3年生(15)と同居生活を送っていたこと。
そして、彼らがツイッターのダイレクトメッセージを通じて知り合った事実があったからでしょう。
伊藤容疑者は逮捕前の警察の調べに対して、
「ツイッターで助けを求めていた子を助けてあげた。正しいことをした」
とも供述していました。
「もともと伊藤容疑者は、茨城女子の話し相手になってほしいと少女を誘い出しています。しかし彼女は“伊藤と一緒にお風呂に入るのが嫌だった”と話していて、性的な対象として見ていたことが窺えます。直接的にイタズラしていないとはいえ、強制わいせつでの立件の可能性がないわけではありません」(捜査関係者)point 157 | 1
ということは、誰かの話し相手ではなく自分の相手をして欲しかったということなのか。
また、捜査関係者によりますと、伊藤容疑者と茨城女子は肉体関係があったことも明らかになっており、
さらには茨城女子は伊藤に心酔し、“結婚したいと思っていた”と証言していたようです。
人助けを口にした伊藤容疑者の隠せない欲望。
その言行不一致ぶりを指摘する声が大きいのは、例えば、こういった行動もあってのことです。
「伊藤は、小6少女を大阪の自宅まで迎えに行きましたよね。その前には彼女に自宅周辺の防犯カメラの位置を確認させたり、会う時にスマホの電源を切らせたうえで帽子をかぶるように指示したりしていました。栃木まで連れ帰る時には、最寄り駅ではなくひとつ離れた無人駅で下りるなど、捜査を攪乱とまでは言いませんが、用意周到です」(同)
伊藤容疑者以外にも、誘拐監禁事件は起こっています。
これらのケースを事例とし、原因として考えられるのは少女らのSNS。
最近では、何らかの携帯電話を持つ小学生のスマホ所有率は90・8%、中学生は95・6%。使用頻度の高いアプリは、ツイッター:小学生19・9%、中学生19・9%、高校生73・8%。LINE:小学生69・4%、中学生83・5%、高校生93・2%。YouTube:小学生60・2%、中学生75・2%、高校生93・2%。インスタグラム:小学生18・9%、中学生19・4%、高校生63・1%となっています。
そして、表に出さない秘密の「裏アカウント」を持つ女子高校生は69・9%、女子中学生が41・7%。
いわゆる「裏アカ」で少女らは、「趣味、好きな芸能人・アーティスト、好きなもの・ことなどの情報」をやりとりしたり、
「自分の考え方や悩み事」を投稿する割合が高いといわれています。
リアルな友達に知られたくない本音を吐露するのに便利だからだといえるでしょう。
未成年者にとって、SNSは出会いのツールとして極めて一般的ということになり、
もはやニュースでもないのです。SNSを通じてなら、1時間に1回でも相手とやり取りすることは難しくないし、
結果、仲良くなりやすいし、そうなれば楽しくなるのです。
だからSNSにハマってしまう……そんな構図となっているとしています。
少女誘拐・監禁事件が多発していますが、このような事件は本来あってはならないもの。
携帯を持たせる親としても子に注意を払う必要があるかもしれないですね。