皆さんは食べるのが早い方ですか、遅い方ですか⁇人によって食べるスピードはさまざまですが、食べるのが遅いと店員からプレッシャーをかけられることもあるようです。
弁護士ドットコムに「行列の出来るラーメン屋で食事中に追い出されました」という相談が寄せられました。
相談者はもともと食べるのが遅く、熱くて量も多いラーメンを食べるのに時間がかかりました。一生懸命食べていたところ、店員から「多かったら残してください」と声をかけられました。
気を遣って言われたと思った相談者は「大丈夫です」と返し、その後も食べていたところ「もう次のお客さんのが出来上がってしまうので残して帰って下さい」と言われてしまいました。食べ始めて10分程度の出来事だったそうです。
相談者は「『次の方に迷惑ですので』とまで言われ、私は居心地が悪くなり席を立ちましたが、追い出されたような気がしてなりません」と最後まで食べさせてもらえなかったことに憤っています。
食べるのが遅いことで気まずい思いをした人は他にもいるようです。ツイッターでは「ラーメン食べるの遅くて待ってる客と店員からプレッシャーがすごい…」「食べるの遅くて、店員にごちゃごちゃ言われて追い出された」といった声もありました。
こうした場合、代金を返金してもらえるのでしょうか⁇
頼んだラーメンを全部食べることができず、しかも、全部食べることができなかった理由がお客さん側の都合ではなく、店がプレッシャーをかけて追い出したことが理由となっています。
そのため、一般的に考えれば、サービスを十分に受けることができなかったということとなり、サービスを受けられなかった分の料金について、返金を求めてもよいようにも思えます。
しかし一方で、上記ご相談内容にあるラーメン店のように、ラーメン店側の独自の慣行で、他のお客さんと同程度のスピードで食べ終えることが暗黙のルールとなっている店があります。
このような店では、ラーメンの味はもちろんのこと、独自のルールもあいまって、その店固有の世界観を形成していることが、人気の源となっています。
そして、行列のできる有名店であれば、インターネット上の評判などで、その独自のルールは十分に広まっていることが少なくありません。
例えば、福岡にあるラーメン屋「元気一杯」は独自の厳しいルールを設けています。
・子連れNG
・麺から食べることNG(スープから飲まないといけない)
・テーブルの上の辛し高菜の試食NG
・写真撮影NG
・携帯いじるのもNG
・~ながら食べは一切NG
相談者が、このような暗黙のルールを理解して行列に並んだのであれば、「遅れずに食べ終えること」も店とお客さんとの間の契約の内容となっていると考えられます。
しかしネット上ではこの見解に、批判のコメントが殺到しています。
・食べ終わっても、ダラダラ居残ってる訳ではなく、まだ食べてる状態で追い出し?大食いの時間制限でもあるまいし。人気出ると、こういう勘違いする傲慢店の話を聞くけど、商売の基本がなってないよ。
・出した料理を途中で無理矢理取り上げるってことなので、契約不履行でしょう。返金してもらって良いと思います。
・いや違うな、時間の話しをするなら、店側が、最初から何分以内に食べ終わって下さい。告知するべきで金銭が発生している以上、暗黙の了解は成り立たないと思います。
・こういう経験こそ、SNSで拡散して皆々様の判断を仰げば良いと思う。ラーメンは比較的調理時間が短いんだから、食べ終わるまで待っても問題ないはずだけど、この店は食べてる客じゃなくて、行列を見てるんだね。美味しく食べてるかな?とか、昔は気になっただろうに、初心がどっかに行っちゃった。食事で不快にさせるなんて、飲食店としては最大の恥なのに。
・いつからだろうか…ラーメン屋の店主が腕組みしている広告を見かける様になってから勘違い野郎が増えた気がする。そんな店には二度と行かなければよい。