バンド「筋肉少女帯」のメンバーであり、作家としても活躍する大槻ケンヂさんですが、「名前は聞いたことあるけどよく知らない」という方のために、今回は大槻ケンヂさんのプロフィールや来歴についてまとめてみました!
「オーケン」こと「大槻ケンヂ」ってどんな人?
大槻ケンヂさんは、日本のロックミュージシャンで、作家やシンガーソングライターとして活躍しています。本名は大槻賢二さんで、「オーケン」という愛称で親しまれています。インディーズ時代に使っていた芸名は「おーつきモヨコ」「大槻モヨコ」などがあります。大槻ケンヂさんは、中学時代の同級生である内田雄一郎さんと共に漫画家を目指していましたが、「キング・クリムゾン」や「ピンク・フロイド」などのパンク・ロックに影響を受けて、音楽の世界へと興味を持ち始めます。
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1979年に内田雄一郎さんの誕生会の余興のとして、友人数人とバンド「ドテチンズ」を組んでいます。しかし、エレクトーンの内田雄一郎さん以外に楽器を扱えるメンバーがいなかったので、大槻ケンヂさんは、青竹を打ち鳴らしていました。ドテチンズは中学校を卒業と同時に解散しています。1982年に内田雄一郎さんとロックバンド「筋肉少年少女隊」として活動していきます。メンバーの加入と脱退を繰り返しながら、1984年にバンド名を「筋肉少女帯」に改名して、ナゴムレコードよりインディーズデビューし、1988年には、トイズファクトリーよりアルバム「仏陀L」、シングル「釈迦」でメジャーデビューしました。
バンド「筋肉少女帯」のメンバーとしての大槻ケンヂ
メジャーデビューを果たした筋肉少女帯は、アルバム収録曲の「日本印度化計画」が話題となりました。シングルで「高木ブー伝説」をリメイクした「元祖高木ブー伝」」を発売して一躍大ヒットしましたが、大槻ケンヂさんがオールナイトニッポンのパーソナリティを務めたこともあり、一躍有名バンドへとのし上がっていきました。
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その人気っぷりは、「筋肉少女帯の深夜改造計画」という看板テレビ番組まで持っていました。1990年には、単独では初めての武道館ライブを行い、1994年まで単独での武道館ライブを4回行っています。しかし、バンドブームが去るとともに人気が落ちてしまい、1992年には経営難となっていた所属事務所を辞め、1993年にはレコード会社から契約を打ち切られています。1994年にメンバーの橘高文彦さんが、1995年には大槻ケンヂさんがソロデビューするなど、バンドとしての活動時間は減っていくことになりました。
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そして、1998年の渋谷公会堂ライブを最後に、バンドの活動休止が発表されました。大槻ケンヂさんが「大槻と内田以外のメンバー一新による活動再開」をそそのかしたことで、橘高文彦さんが脱退を宣言し、炎上騒ぎとなります。この一件で疲弊した大槻ケンヂさんもバンドの脱退を表明。筋肉少女帯のメンバーは内田雄一郎さんと本城聡章さんの2人のみとなり、事実上解散状態となります。
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2人は筋肉少女帯として名前を守るために「解散」ではなくバンドとしての活動「凍結」をしています。2006年には恵比寿でライブ「大槻ケンヂと橘高文彦」を行っています。その時にはサプライズとして本城聡章さん、内田雄一郎さんが出演し、筋肉少女帯に橘高文彦さんと大槻ケンヂさんが再加入しています。12月には筋肉少女帯のライブを4人で演奏することが決まり、8年ぶりに筋肉少女帯は復活しました!
大槻ケンヂの音楽以外の側面?
筋肉少女帯として、今も活躍を続ける大槻ケンヂさんですが、ミュージシャン以外の顔も持っています。1990年代前半からはバンド活動と並行して文筆活動を開始しています。「新興宗教オモイデ教」や「グミ・チョコレート・パイン」などの小説を出版していて、「オーケンののほほん日記」「愛の履歴書」などのエッセイも書いています。小説では2年連続星雲賞を受賞していて、大槻ケンヂさんの詩集に大塚英志さんが解説を入れてもらっています。
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また、マニアを自称する程UFOに詳しく、映画や特撮に漫画、プロレスや古武道などの格闘技が大好きです。江戸川乱歩が大好きで、エッセイにおける考察や、それを元にした短編小説を発表しています。江戸川乱歩を特集するTV番組にも出演して、乱歩に関するプレゼンをするほどです。
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そんな多彩な側面を持つ大槻ケンヂさんは数々の影響を与えています。例えば「新世紀エヴァンゲリオン」に登場する綾波レイは、筋肉少女帯の「何処へでも行ける切手」の歌詞をイメージしてデザインしたものであることを、同キャラのデザインを担当した貞本義行さんが語っています。また、荒木飛呂彦さんの代表作「ジョジョの奇妙な冒険」の第四部「ダイヤモンドは砕けない」には、筋肉少女帯の曲の歌詞の引用や、当時の大槻さんのビジュアルを参考にした音石明というキャラクターが登場しています。
まとめ
今回は大槻ケンヂさんについてまとめてみました!「名前は聞いたことがあるけど、よく知らない」という方は多いと思われますが、調べれば調べるほどに面白い面が発見される大槻ケンヂさん。多方面に数々の影響を残しながら、音楽に文筆にと、マルチな分野で活躍する大槻さんの今後の活動から目を離せませんね!