東京五輪の最終聖火ランナーを務めた女子テニスの“スーパースター”大坂なおみ選手。27日、女子シングルス3回戦で世界ランキング42位のマルケタ・ボンドロウソバ(チェコ)にストレートで敗れ、残念ながら母国での五輪が終わりました。そんな大坂選手にネット上では、烈火のごとく叩く勢力が見られ非難が加速しているようです!
今回、聖火ランナを務めた大坂選手ですが、ニュースのコメントを覗いてみると「聖火ランナーを務めさせるべきではなかった」との意見が見られ、「吉田沙保里が良かった」などと〝代替案〟を挙げるユーザーまで出る始末。
さらに、大坂選手がテニス・女子シングルス3回戦で敗退すると、ネット上では《最終聖火ランナーとして、改めて人選ミスでしたね》など心無い酷いコメントがあがりました。
しかし、今回の大会・開会式コンセプトを考えれば、大坂選手以上の適任者はいなかったとの声もあがっています。今大会で大きなテーマの一つだったのは〝多様性〟。
大坂選手は、日本人の母とハイチ系アメリカ人の父を持ち、メジャー大会を何度も制している世界的アスリート。現役選手が最終走者を務めるのは珍しいようですが、大会組織委員会の会長であり、自身も選手出身であった橋本聖子氏の提案だと言われています。
大坂選手は黒人に対する人種差別に反対する形で始まった運動「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大事だ、BLM)」に支持を表明したこともあり、日本でも注目されていました。
しかし、日本語圏のSNSの一部ではBLMへの激しい攻撃も見られ、大坂選手への批判も続いています。日本では特に保守的な人には〝反差別〟という当たり前のことも気に入らない人々が存在するようです。
大坂選手の話題がニュースで伝えられれば、そういう人たちがネットのコメント欄に〝叩きコメント〟を散らばらせるのです。
結局、批判している人々には〝差別意識〟が強いことがうかがえます。平和の祭典オリンピックに苦言を呈する差別主義者…。一人でもいなくなって欲しいものです。