韓国政府が日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を決定するなど、日韓関係が緊迫しているまっただ中、韓国ソウルで衝撃のニュースが飛び込んできました。韓国のジャーナリストはこう語っています。「ニュースを知ったときは、日本との関係が悪化したことによる嫌がらせかと思いました。ところが内実は、ネチネチと女性をつけまわした挙げ句の暴行。男の暴言の内容も差別的でテレビでも『ピー音』だらけ。韓国国内でも男への非難一色です」
事件がおこったのは8月23日の早朝。ソウル市内の繁華街・弘大前で日本人女性が韓国人の男から理不尽な暴言を浴びせられた挙句、髪の毛を掴まれ地面に叩きつけられるなどの暴力を受けたといいます。当時の状況についてソウル駐在特派員が説明しました。
「酒に酔った30代の男が、観光で訪れていた6人組の日本人女性たちをしつこくナンパし、無視され続けたことに怒って、暴言をはいた挙げ句、髪を掴むなどの暴力を働いたそうです。暴言の内容も、『チョッパリ(日本人の蔑称)』、『ビッチ』など差別的で聞くに耐えません。被害を受けた女性が被害をツイッターに投稿したところ拡散され、たまらず警察も両者に事情聴取を行ったのです」
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男は警察の事情聴取に対し、反日感情によるものではないとしたうえで、「髪の毛を掴んだことは認めるが暴行はしていない」と一部容疑を否認しているとのことです。しかし、韓国メディアは一斉にこの事件を取り上げ、韓国人男性について多くの批判する声が寄せられているとのこと。さらに、韓国の三大紙「朝鮮日報」も、「日本女性の髪の毛を引っ張って暴言 “韓日葛藤さらに増幅させるか”非難殺到する」との見出しで大きく報じ、「大統領府ホームページには男を処罰してほしいという国民の請願も登場した」と、男に対する国民の厳しい反応を伝えています。
同じく三大紙の「東亜日報」(電子版)も、「ネット大炎上 弘益大、日本人女性暴行映像」「“反日の嫌悪犯罪はいけない”と警戒の声」との見出しで韓国人男性の行為を大きく非難。さらに、被害を受けた日本人女性が、親韓派の10代ユーチューバーであると伝え、「普段から韓国の食べ物や化粧法など、韓国の文化に関するコンテンツを制作している」と被害者女性を擁護するように報道しているとのことです。また、この事件が日本でも大きく取り上げられていることにも触れていて、「今回の事件をきっかけに、反日ムードが嫌悪犯罪の形に変質してはならないという警戒の声が高まっている」と、政治的な日韓問題を国民間の問題にまで発展させてはいけないと警鐘をならしています。
しかし、事件が明るみになった今でも韓国人男性は反省の色を示さず、警察に対して虚偽の発言をするなどしているとのことです。「事情聴取後、報道陣に囲まれた男は『申し訳なかった』と弁明しましたが、『彼女たちがネットに上げた画像や映像は捏造だ』とも主張していました。その後も男は、韓国のニュース専門テレビYTNの個別取材にも応じていて、日本人女性たちが先に『鏡を見たら?』と容姿を馬鹿にするような悪口を言ってきたんだと開き直っています。もちろん、警察側は『監視カメラの映像でも確認した。彼女たちの画像や映像は捏造ではない』と一刀両断に切り捨てました。韓国国内では早く刑務所送りにしろという声があがっています」(前出・在韓ジャーナリスト)
日に日に日韓の関係が深刻化しつつあるなかで、反日思想が強く表れているかと思いきや、今回の罪もない日本人観光客に、このような悲しい被害が及んでしまったことへ同情する声が多く寄せられているとのことです。さらには、暴力を振るった韓国人男性に対し『男を早く刑務所にぶち込んで冷や飯を食わせろ』などの意見が韓国ニュースサイトに書き込まれ、その意見に賛同する3000件以上のコメントが集まっているとのことです。