群馬県渋川市の関越自動車道の下りで11月1日午後、逆走した軽乗用車が乗用車と衝突しました。
軽乗用車を運転していた男性(80)は死亡したことが明らかになっています。
死亡した80歳の男性は足が悪く、近所の人は車の運転は控えた方がいいと話していたということです。
衝突された乗用車には夫婦が乗っていて、運転していた夫は両足首を折る重傷を負いました。
軽傷を負った妻が各メディアの取材に応じており、
「避けるに避けられなかった。一瞬、目を閉じて、見たらもう横になっていた。目を開けたらエアバックが開いていた」と、当時のその恐怖を語っています。
猛スピードで走る80歳の男性が乗車していた軽自動車。
80歳の男性は一体なぜ、高速道路を逆走していたのでしょうか。
事故が起きたのは赤城インターチェンジと昭和インターチェンジの間で、その手前には赤城高原サービスエリアがあります。
このサービスエリアは入り口も出口も同じ方向にあり、ネクスコ東日本は、標識などで注意喚起をしていたといいます。
サービスエリアの中にあるガソリンスタンドの店員によると、
事故が起きる数分前には、入り口から逆走して、クラクションを鳴らされている車がいたこともわかっています。
実は、このサービスエリアは入り口も出口も同じ方向にあるという特徴があります。
80歳の死亡した男性は、もしかすると間違えて入り口の方から本線に入ってしまったのではないかという指摘もあります。
進入禁止と書かれた標識は3つほどあるのですが、それを見落とした可能性が高いということです。
親族によりますと、80歳男性は10年ほど前から足が悪くなり、それ以降は車で遠出することはなかったそうです。
男性の親族は「(男性は)近所のスーパーに買い物に行くぐらいで、めったに高速道路などは使わない。外出したのは灯油を買うためで、どうして関越道に乗ったのかは、家族としてもわからない」と話していることも明らかになっています。
警察は今後、ドライブレコーダーや防犯カメラの映像から、なぜ逆走を始めたのかなどの調べを進めるということです。
この一連の報道にネット上からはこんな意見が上がっています。
「昔は若者のスピード狂、無謀運転で重大事故が起きたが、
今は老人の認知症、判断ボケ運転で重大事故が起きている。
自動車保険は若者が事故りやすいため保険料が高くなっているが、これからは70以上は保険料を上げていくことも必要かも知れない。」
「SA入り口で逆走する車をセンサーで感知し、
サイレンを鳴らしたり赤色灯を回したり、
ETCのゲートのように遮断する装置は取り付けれないものだろうか。」
「個々の視点として運転の資質無い人間が事故を起こしたのが問題なのかも知れないが、マクロな視点からは赤城高原SAの構造も問題提起したほうがいい。
そして逆走してしまった時また逆走車に気づいた時にどうすべきかをマスコミは対処法を伝えるべきではないか。」
などのコメントが寄せられていました。