香川真司がドイツでものすごい人気を獲得していると言われています。どれほどの規模のスターなのかを詳しく調べてまいりました。日本サッカー界を牽引し続ける「世界の香川」について迫ります。
香川がドルトムントにもたらしたもの
香川選手は2010年にドルトムントへ移籍したあとの活躍は目覚しいものがありました。1年目は18試合に出場して8ゴール、2年目には31試合で13ゴールを記録したのです。数字だけ見ると「それほどたいしたことないのでは?」と思う人もいるでしょう。もちろん彼がフォワードであれば話は別です。しかし香川選手のポジションはミッドフィルダー。点取り屋ではない外国人選手がたった2年間で21ゴールをあげるのは至難の業。彼がいるときといないときではチーム成績も明らかに変わっています。
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香川選手が所属していた際にドルトムントは見事、リーグ連覇を達成。これは彼の存在と密接に関係していると考えるのが自然です。日本人選手が海外チームへ移籍すると「献身的なプレーが多くて素晴らしい!」と絶賛されることがよくあります。香川選手も例外ではありません。チーム全体の和を大事にする日本人的な部分を彼も色濃く持っています。香川選手がいるだけで周囲に与える影響は、数字以上に大きかったと言えるでしょう。
スターになっても変わらないその人柄
ドルトムントでの活躍もあって、ドイツではスター扱いされることが多くなった香川選手。しかし当の本人はそういった扱いに対して、どく吹く風といった感じで全くの自然体。このように驕らないスタイルを身につけているからこそ、どこへ行ってもどのような状況になってもブレずにいられるのでしょうね。
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彼が大切にしているのはコミュニケーションです。日本人は外国の人に比べてシャイな人が多い傾向にあります。しかし海外へ移籍すると、恥ずかしがってばかりはいられません。香川選手はサッカーの話以外にも、たくさんのことを選手間で話すそうです。一緒にプレーする選手の人となりが理解できれば、パスの出し方なども変わってくることでしょう。ミスしたあとのフォローの仕方などについても正解が見えやすくなります。
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ドイツなどで長年プレーすることで、人間的にも大きく成長することができた香川選手。彼に憧れる国内のサッカー少年は数多くいることと思われます。その中から「第2の香川真司」が出現することも十分にありえるでしょう。
ドルトムント復帰での年棒
香川選手はドルトムントで活躍したあと、名門マンチェスター・ユナイテッドへ移籍。そのあと再びドルトムントへ戻ってきました。ドルトムントは香川選手に最大の敬意を表し、年棒12億円という破格の待遇で迎え入れました。これは彼が過去にドイツでプレーしたときに残したインパクトがいかに大きかったのかを物語っています。
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当然ながら成績のみでジャッジされるのがプロ。もし活躍できなければ「年棒を返せ!」といった容赦のない野次が飛ぶことでしょう。しかし香川選手ならそういった期待の上をいくスーパープレーを我々に見せてくれるのではないでしょうか。
まとめ
これまでは順風満帆だった彼のサッカー生活でしたが、今最も辛い時期にさしかかっているのかもしれません。香川選手が日本のA代表に選ばれることは、これまでであれば実に当たり前のことでした。それが今回は召集がかからないというまさかの事態に…。しかしそれは今後も代表に呼ばないということではありません。今の彼はかつてのようなコンディションを維持できていないのは確か。それがプレーにも響いているのです。
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ハリルホジッチ監督のメッセージ。それは「万全のコンディションを作ってこい。それから一緒に代表で戦おう!」というものなのではないでしょうか。逆境をことごとく乗り越えてきた男、香川真司がこんなところで終わるはずはありません。再び光を取り戻す日が必ず来ると多くの人たちが信じています。