「セ〇ハラ問題」で世間が揺れている現在。
財務省の福田淳一前事務次官は18日夜、女性記者へのセ〇ハラ疑惑の報道を受けて辞表を提出し、報道陣の「セ〇ハラに対する認識が甘いのでは?」との質問にこう答えました。
「今回、何でしたっけ、『言葉遊び』のところが結構、あの、ご批判を受けた。なるほど、その、今の時代というのはそういう感じなのかなと」
セ〇ハラといえば、労働環境下におけるパワーバランスのなかで起きているものと捉えられがちです。
しかし、中学生や高校生へのスクールセ〇ハラが増えていることが最近わかっています。
親世代の方は、どう考えますか?
『今日、下着、青色だったでしょう?ダメだよ』
「ブラック校則をなくそう!プロジェクト」に寄せられた女子中学生は、男性教師に、
「今日、下着、青色だったでしょう?ダメだよ」と声をかけられ、怖かったと語っています。
同プロジェクトは3月8日、ブラック校則や不適切指導に関する調査結果(10代から50代までの男女4000人が回答)を発表しました。
調査によると「中学生時代に身体を触られた」と回答した人は10代は1.9%、30代だと0.47%。回答差は4倍もありました。
このほかにも注目すべき回答結果が出ています。
10代の回答者の6人に1人が、中学時代に校則で「下着の色」が決められていたようです。
こちらも30代や50代と比べると10代のほうが顕著に高くなっています。
また、校則で下着の色を決めるだけでなく「下着の色をチェックされた」という人の割合も、なんと10代が顕著に高くなっていました。
この結果も年齢が若くなればなるほど増えていることがわかります。
「生徒指導の一環」という認識
先ほどの男性教師は、学校において校則という制度のもと「生徒指導の一環」という認識のなかで行なわれている可能性があります。
こうした現状に対し「子ども110番」の電話相談員や「チャイルドライン」の受け手養成講座などで長年「子どもと性」の問題に取り組んできた安達倭雅子は警鐘を鳴らします。
「女子生徒の下着を女性教師がチェックをするのであればセ〇ハラにあたらないと考える人もいますが、それは大きなまちがいです。他人が干渉すべきでないことに干渉していますし、これは誰がやってもセ〇ハラです。校則で下着の色を指定するのはパ〇ハラですが、そうしたことが子どもを管理するという名目で許容しているのが学校の現状なのでしょう」
教師に相談することは大きなリスクに
大学などでは「関する相談窓口」を設けるところが増えてきています。
しかし、中学校などではこうした取り組みが進んでいません。
各都道府県の取り組みを見ても「先生や教育委員会などに相談して」と告知するだけにとどまっているところも散見されました。
こう言った「セ〇ハラ」の相談を他の教師にするのは、大きなリスクをはらみます。
しかも、「下着の色のチェック」については、生徒指導の慣例として続けられていれば、それ自体が「うちの学校の当り前」に。
このように指導の名を借りたセ〇ハラが生じやすい環境においては、子どもは声を上げづらいだけでなく、上げたとしても拾ってくれるかはわかりません。その場合、本当はイヤだけれど、ガマンしてしまうケースも生じやすくなってしまうのではないか、という懸念をぬぐえません。
冒頭に紹介した女子中学生の「怖かった」という声はまさにその問題点を指摘するものだと思います。
まとめ
セ〇ハラである行為を、セ〇ハラではない!と扱うことは「中学生」の頃から始まっているわけです。
あなたは、どう考えるでしょうか?