今では当たり前のように食卓に並んだり、口にする食べもの達。しかし、その食べ物の起源は、思わぬ失敗から誕生した料理だということをご存知でしょうか？？ 咄嗟のミスや偶然によって作られた料理とは果たしてどんなものなのか。今回、意外な起源を持つ食べ物をご紹介します。
ひらめきにより生まれた食べ物たち
シリアル
忙しい朝に欠かせない朝食といえば、さっと牛乳をかけるだけで食べられる”シリアル”ですが、実はケロッグ社の創業主であるケロッグ兄弟が偶然作り出した食べ物なんです。 兄のジョン·ケロッグは当時、菜食主義を強調する療養院を運営していました。そこで、兄を補佐するためにマネジャーとして弟のウィル・ケロッグも療養院で働き始めます。
ある日、兄弟は患者25人分の小麦粉のお粥を作っていました。煮ている間、しばらく席を空けていた兄弟は、戻ってくるとカチカチになってしまった状態の小麦粥を発見します。 固くなってしまって食べられそうにないものの、もったいなくて捨てることできなかったケロッグ兄弟は、悩んだ末に小麦粥をローラー機械に入れて潰してしまうことにしました。 さらに、これを火で焼いてカリカリにすることで食感が良くなるのではと考えたのです。いざ療養所の朝食として出してみると、たちまち患者達の間で人気が出た食べ物こそが、今日のシリアルとなっています。point 314 | 1
アイスキャンディー
1905年、当時11歳だったフランク・エパーソンはある日、ソーダの入ったコップとそれをかき回すのに使われた棒をそのまま玄関に放置していました。すると翌日、たまたま寒い天候だったため、飲み物は凍ってしまっていたのです。これを見たフランクが棒を抜き取ろうと引っ張ってみますが、凍ってしまったソーダまで一緒に抜けてしまいます。偶然の出来事が今やガリガリ君やホームランバーのような定番のアイスキャンディーの形となっているのです。point 286 | 1
ポテトチップス
1853年にアメリカ、ニューヨーク州のサラトガ・スプリングスにあるムーン・レイク・ハウスホテルにシェフのジョージ·クラムが運営していたレストランがありました。ある日、お客さんから「フライドポテトが分厚い」とクレームが入り、薄くしてほしいとの要望があったそうです。そこで、お 客さんの要望通りにジョージはじゃがいもを薄く切り、揚げ直したフライドポテトを出しましたが、それでも「もっと薄くしてほしい」と要求されます。point 212 | 1
我慢の限界だったジョージは、無理難題を要求する客を懲らしめようとフォークで刺すことができないほどの薄く切ったじゃがいもを揚げることにしました。するとお客さんは、困るどころかジョージの料理に大満足。その反応を見たジョージはこの料理を”サラトガチップ(Saratogachips)”と名付け、正式に飲食店で販売し始めました。この料理が現在のポテトチップスとして多くの人に愛されるスナック菓子となっています。point 268 | 1
チョコチップクッキー
1930年代、アメリカのとある高速道路で、宿泊施設のオーナーとして働いていたルーク・ウェイクフィールド。ある日、いつも通りチョコレートクッキーを作ろうとすると、材料がないことに気がつきます。すると、ルークはたまたまその場にあったネスレのチョコレートを、小麦粉の生地に混ぜこむことにしました。なぜなら、チョコレートが溶けることで茶色の生地に変わると思っていたからです。
しかし、ルークの予想とは反してチョコレートは溶けずにそのまま焼きあがったクッキーが完成してしまいます。驚くことに、このクッキーが旅行者に大好評となり、これが今のチョコチップクッキーの始まりとなりました。
ブラウニー
しっとりとやわらかい食感と、ほのかに甘い味が魅力的なブラウニーは、アメリカが発祥の地とされています。ある日、チョコレートケーキを焼こうとしていたある女性が、ベーキングパウダーを入れるのを忘れてしまい、そのまま焼き上げてしまいました。当時、高価なものだった甘い食べ物を捨てるのはもったいないと思い、周りの人々に配ってあげたそうです。すると、ケーキとは別の食感に、皆が病みつきになったといいます。point 267 | 1
ワッフル
1970年代、イギリスで食堂を経営していたシェフが、パンケーキを焼いている過程でミスを犯してしまい、表面に溝を作ってしまいました。しかし、シェフはその溝を見た瞬間に「パンケーキに溝があればシロップとバターが横に流れるのを防ぐことができる」とひらめきます。これが現在のワッフルの網状に焼かれた起源だとされていますが、実はワッフル誕生秘話については様々な説が存在していて、このエピソードが一番有力なのではとされています。point 266 | 1
まとめ
いかがでしたでしょうか？？意外と知られていない失敗から生まれた食べ物たちをご紹介しました。今では無くてはならない食べ物が多いですが、もし失敗していなかったら、ひらめいていなかったら、一生食べられなかったかもしれません。
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