2016年11月、明治神宮外苑のイベント会場で遊んでいた、当時5歳の男児が火災により亡くなった事故は記憶にあるでしょうか。13日に下された判決内容について、遺憾の声が露わとなっています。
事件の詳細
日本工業大学工学部建築学科の2人は、有志らと共に木製のジャングルジムを木くずで装飾したオブジェを展示します。監視役を任されるも投光器を点灯させたまま放置し、約15分後に発火してしまいます。オブジェは全焼し、中で遊んでいた男児は焼死、助けようとした父親にも重傷を負わせたというものです。
判決内容
東京地裁は13日、元男子学生2人に対し、禁錮10月、執行猶予3年の判決を下しました。
無罪を主張していた
弁護側は「白熱電球から発火することは予見できなかった」と無罪を主張していました。工学部建築科に在籍していながら、これらの知識が欠けているとは信じがたいですね。また、警視庁は2019年3月、教員やイベント主催会社社長ら4人を業務上過失致死傷容疑で書類送検するも、不起訴となっています。
信じられない噂も
「こんなに悲惨な事件があったのに、当事者たちは打ち上げをしたんじゃなかったっけ」と、あくまでも噂ですが写真も出回ったようです。
両親のコメント
「息子の最期の顔と炎が脳裏に焼き付いて離れることはありません。助けられたのではないかと自問自答の日々が続いています」と、今も癒えない胸の内を語りました。「本当ならば10歳。どんな子になっていただろうかと考えない日はない。有罪となった元学生には、当時の行動を反省してほしい」と明かしました。
世間の声
「男の子の味わった恐怖、親御さんの無念さを考えると涙が出ます」
「仮に死刑になったとしても愛する息子は帰ってこない」
「お父様どうか自分を責めないでほしいです」といった、遺族をいたわる声が上がりました。
「学生が有罪で教員が不起訴っておかしくないか」
「学校側やイベント主催者側の責任が問われないのは到底納得できません」という遺憾の声も絶えません。
最後に、男児の両親は「息子の犠牲が、今後の対策に生かされることを心から望みます」と明かしました。亡くなった男児のご冥福をお祈りします。