25日に開幕される、フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦のスケートカナダに向けて、2016年世界ジュニア選手権の女王・本田真凛さん(18)が、現地で公式練習に参加しました。会場に現れた本田さんの身体にはテーピングが施されていて、ファンから心配する声が上がっています。
22日、開催地のケロウナで本田真凛さんと、2018年平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)代表の田中刑事さん(24)がタクシーに乗車中、交通事故に遭って脚などを負傷したことが24日分かりました。スケート連盟の小林芳子強化部長によると、午後6時過ぎ、急減速した前方の車両に本田さんや田中さん、関係者が乗ったタクシーが衝突し、後方の車両の追突も受けたということです。その後、2人は救急車で病院に運ばれ、問診、触診、エックス線検査を受けたところ、競技出場は問題ないと診断されたことがわかっています。point 308 | 1
しかし、痛みはあるということで、大会への出場に影響出るのではと思われましたが、23日に2回行われた非公式練習には参加していたとのことです。痛みはあるものの、いずれも重傷ではないとみられていることから、25日(日本時間26日)開幕の大会にも予定通り両選手は出場しています。また、朝の公式練習では右ふくらはぎや首付近にテーピングを施した姿で現れた本田さん。point 237 | 1
ワインレッドの衣装を身にまとった、SP「セブン・ネーション・アーミー」の曲かけ練習では、冒頭予定の連続ジャンプは3回転ループ単発となりましたが、続く3回転フリップ、3回転半を披露し、調整に余念がありませんでした。しかし、練習中には涙を見せつ場面もあり、本人も葛藤や不安があったようです。練習後のインタビューでは本田さんはこう語っています。point 223 | 1
「自分が出ると決めたら、しっかり最後までやり抜きたいと思う。今は回復できるように、試合までにいい状態に持っていけるように全力で頑張りたいと思います。気持ちを強く持つことが一番大切だと思うので、少しでも早くいい状態に持っていけるようにしたいなと思います」
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そう力強く意気込みを語った本田さんは、第1グループの5番目となっていて、本番は情感豊に演技を披露。しかし、ループ―トーループの連続3回転の後半のジャンプが回転不足となり、続く3回転フリップは2回転になってしまったのが大きく減点され、SP59・20点で10位でした。
競技後のインタビューでは、「うまく練習ができていなかった」と悔やみつつも「今はとりあえずホッとしている」と語っていた本田さん。本番当日も、患部にテーピングを施しての演技でしたが、「首は痛かったが、他の部分はアドレナリンで全部痛みがなく演技ができた」と振り返りました。また、「ケガのせいでなく自分のせい」と反省する姿も見せるも、「フリーは4分で不安は大きいが、思い切りいきたい」と笑顔で意気込みを語りました。point 259 | 1