黄色人種である日本人にもアルビノは存在します。しかし日本ではアルビノに関する情報があまり共有されていないので、日常生活で好奇の目にさらされることもあります。アルビノとはメラニン色素が生まれつき少ない人のことです。
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日本人の髪の毛が黒いのは髪の毛に多くのメラニン色素が含まれているためで、生まれつきブロンドの人はメラニン色素が少ないです。アルビノだと髪の毛は白くなります。皮膚を黒くするのもメラニン色素の役割なので、化粧をしたように真っ白になります。肌が黄色がかっている日本人もアルビノの場合は白いです。目はグレーやモスグリーンになりやすいです。メラニン色素がないと目に入る光の量を調節するのも難しいため、アルビノの人は光を眩しいと感じることが多いです。メラニン色素の生成に関する遺伝子に異常がない人は、視力さえ良ければ一般的な視力検査で記号を正確に答えることができます。しかしアルビノは眩しすぎるため視力の問題がなくても、記号を認識することができません。point 410 | 1
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私たちが日焼けをするのは、紫外線のダメージを抑えるためにメラニン色素を生成するためです。アルビノは紫外線のダメージにも弱く、少し外に出ていただけでも水ぶくれを起こすなどの困難に直面します。紫外線のダメージは皮膚がんの原因にもなるので、紫外線対策が非常に重要です。皮膚がんに注意すれば他の人と同じように健康でいられますが、差別によるストレスで寿命を縮めている人が少なくありません。
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日本でも就活していたアルビノ女性が面接官に外見のことで差別的な発言をされたといったケースが報告されています。子供は他の人とは違った外見を持つ子供を仲間はずれにしやすいので、幼少期からいじめに悩んでいる人も多いです。周囲の目を気にしながら生きていくことはストレスフルで、社会生活と疎遠になったり精神疾患になって自ら命を絶ったりすることもあります。
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さらにひどいのはアフリカで大量虐殺が行われていることです。黒人が多いアフリカではアルビノは日本よりも浮いた存在です。正しい知識も普及していないのでエイズが治る、不老不死になれるなどのデマが流れ、アルビノが犯罪のターゲットとなっています。
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一方で欧米ではアルビノのモデルが多く活躍しています。彼らは白い肌が非常に神秘的とされ、美しい佇まいで人気を集めています。様々な人種が集まる国では、外見の違いが一つの個性として受け入れられています。