スワンナプーム国際空港でタイ人女性のバッグを盗んだとして、タイ警察は 1月2日、日本人の 竹内洋樹(タケウチ・ヒロキ)容疑者(57)を逮捕しました。
タイ国際空港でタイ人女性のバック置き引き?
調べによると 竹内容疑者は 1日の午後9時過ぎ、空港のフードコートでタイ人女性が置いていたバッグを 盗んだ疑いが持たれています。
女性のバッグにはパスポート2通と財布、現金9万 韓国ウォン(8300円相当)などが入っていました。
空港内に設置された監視カメラには、竹内容疑者の犯行の一部始終が記録されていました。
監視カメラが記録、隠したバッグを手に持ち去る様子も
監視カメラには竹内容疑者は女性から盗んだバッグを一旦、物陰に隠す様子が捉えられていました。およそ10分後に 再び同じ場所を訪れ、自分で隠したバッグを手に持ち、空港の外に持ち去る様子も 鮮明に記録されていました。
警察の取り調べに対し、竹内容疑者は「なぜ自分の手にバッグが入ってしまったのか分からない」などと供述しているといいます。竹内容疑者が盗んだ女性のバッグは、現在も発見に至っていないということです。
「日本人イメージ」に影響が大きい海外での犯罪
3日に行われた 警察の記者会見には、地元タイメディア10社以上が 参加しました。特に東南アジアでは 日本人が逮捕されると、それがどのような類のものであれ、大きくメディアに取り上げられる傾向があります。なぜなら 日本人の東南アジアでの評判は高く、日本人が加害者として逮捕されることが 地元では「意外」で 珍しいことだからです。
「日本人は普通、優しく善良な人たちなのでびっくりした。こういうことをやると自分の国のイメージが悪くなるのはわからないのかな」と 会見に参加したタイメディアの一人は首を傾げたそうです。
日本人の海外での逮捕が 増加?
しかし 近年、日本人が 海外で逮捕されるのは「意外」なことではなくなってきているのも事実です。
タイでも、2018年に 14年以上逃走していた日本の元暴力団員の男が逮捕されたり、2019年 3月には タイ中部の観光地で、日本人を狙った振り込め詐欺グループの拠点と見られる住宅が摘発され、日本人15人が逮捕されました。
また、2016年 5月には、タイ北部のチェンマイで25日、複数の少年にわいせつな行為をしていたとみられる日本人の松原輝明容疑者(49)が逮捕されたし、2019年の8月にも、岩手県一関市在住の大久保和夫容疑者(69)が 少女買春の容疑で逮捕されました。
「優しく善良な日本人」イメージはすでに崩壊?
2019年は 特に特殊詐欺や 強盗など、東南アジアで日本人による犯罪が 相次いだ年だったようです。
海外では日本人一人一人の言動が、その国の人が抱く「日本人イメージ」に影響するのは確かです。
「優しく善良な日本人」などというイメージは もうすでに崩壊しつつあるのかもしれないですね…