時代が流れるにつれて「美」に対する基準はどんどん変わってきていますよね。現代では、切れ長の目よりも丸くて愛らしい印象を与える丸目が良いとされています。また、モデルのような体型や小顔を好む男性、女性が多いのではないでしょうか。芸能人で例えると、女優の石原さとみさんや綾瀬はるかさん、北川景子さんなどが現代風の美人といわれる女性なのではないでしょうか。
では、古代日本ではどんな女性が「美人」であるといわれていたのでしょうか?昔も、現代で考えられる美人像と同じだったと思いますか?現在とはまた違った視点で、美の基準が定められていた古代の美人女性が持っていた条件を見ていきましょう。
雪のように白い肌
古代の日本では、雪のように真っ白い肌をこのむ傾向がありました。まるで顔に小麦粉を塗ったかのような…。その理由は、皮膚が白ければ白いほど、野外で働く必要はなく、お金に富んでいるというイメージがあったからだといわれています。
お歯黒
最近の多くの女性は、自分の歯の色を気にしてホワイトニングをしている人も多く見られますが、昔はホワイトニングなんて不必要でした。なぜなら、古代から明治時代末期までにかけて、歯を黒く染めるのが流行だったからなんです。この風習は、「お歯黒」と呼ばれるもので、黒漆をして歯が腐食されることを防ぐことから始まりました。以後これ美しく洗練されたものだと考えられました。
一重で切れ長な目
西洋文化が受け入れられる前、日本だけでなくほとんどのアジア地域で好まれるスタイルがこのような目でした。実際にも、古代に描かれた東洋画を見るとわかるように、横に長い一重まぶたの目を持つ女性が多く登場しています。
黒く長い髪
黒くて長い髪の女性も好まれていました。ツヤのある潤った髪の女性は、古代日本美女の必須条件の一つであったともいわれています。
女性らしいぽっちゃり体型
ふっくらとした体型の女性も、肌の白い女性同様、美しいと考えられていました。平安時代は今のように食べ物が豊かな時代ではなかったので、ガリガリの女性は不健康なイメージを与えたと考える人もいます。ふくよかなぽっちゃり体型の女性の方が、栄養もしっかり摂っていて、元気な子供を産んでくれるという考え方があったと言われています。
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