日本の高校球児の謝罪に、韓国の球児も思わずペコリ――。
韓国・機張で開かれている18歳以下の世界一を決める「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」。
大会を主催するWBSCが公開した動画が再生15万回を超えており、
ネット上では、「これが日韓のあるべき姿」「ちょっとだけ涙腺が緩くなった」との声が上がっているようです。
6日に行われた韓国戦。
9回2死一塁の場面で日本の左腕・宮城大弥(興南)が投じた球が韓国のリー・ジョヒュンのヘルメットに当たる死球を与えてしまいました。
一塁に向かったリーがベースに到達すると、宮城が行動を起こしました。
本人に向かって帽子を取って頭を下げ、謝罪の意を示すと、これを見たリー・ジュヒョンもヘルメットを脱ぎ、ペコリと頭を下げて応えたのでした。
???? Respect #U18WorldCup pic.twitter.com/YCIr6BuQQV
— WBSC ⚾ #U18WorldCup (@WBSC) September 6, 2019
真剣勝負の最中に相手を思いやる気持ちを見せた宮城と、それに応えたリー・ジョヒュン。
試合はタイブレークに入った延長十回、日本が4―5でサヨナラ負けしたものの、
大会を主催するWBSC公式ツイッターは日韓の国旗とともに「リスペクト」の一言を添えて実際のシーンを動画で公開。
すると、ネット上からは、
「これが日韓のあるべき姿」
「清々しい場面に感動」
「ちょっとだけ涙腺が緩くなった」
などといった感動の声が続々と上がっていました。
この動画の再生回数は15万回を超えており、様々なシーンを紹介している今大会でも異例の反響となっています。
コメント欄には、海外ファンからもコメントが寄せられており、
「“フェア”シップ、“自然な”精神、いつだって」とのコメントが寄せられ、
2人の球児が演じた爽やかなシーンは多くの大人の胸を打つものになっているようです。
宮城はリーの行為について言及しており、
「外国の選手には怖い印象があったので、5回くらい謝りました。(李がお辞儀を)かえしてくれてほっとしました。うれしかったです」と話しました。
悪化する日韓関係の中行われた韓国戦。
しかし、これがスポーツのすばらしさを物語っているのではないでしょうか。
韓国メディアも、互いに礼儀をわきまえた行為だったと報じており、両国でも高い評価を得ているようです。