25日、女優の東ちづるさんが東京・世田谷区役所で行われた「ハッタツ凹凸あるある 動画完成披露記者発表会」に登場。東さんが代表を務める一般社団法人「Get in touch」が、世田谷区企画の発達障害啓発動画の監修に携わったとあり、動画の完成までを詳しく振り返っていました!
東さんが代表を務める、まぜこぜの社会を目指す一般社団法人「Get in touch」では、国連が定めた4月2日の「世界自閉症啓発デー」を前に、世田谷区が企画した自閉症をはじめとする発達障害啓発の動画に、NPO法人東京都自閉症協会とともに監修として参画。映像制作のプロフェッショナルたちの協力を得て、クスッと笑える3つの映像『ハッタツ凸凹あるある』が完成しました。
日常生活でその存在すら気づきにくいとされる、発達障害。発達障害とはどんな症状なのか…。動画では、どういった状況が該当するのかを、会社、学校、エレベーターという3つシーンをとりあげ、障害者の実体験を交えて説明していきました。
キャストには東さんのほか、世田谷区職員や発達障害の当事者も出演しています。
1日で3作品の撮影とタイトなスケジュールだったようで、また東さん以外は、当然ながら演技が未経験。東さんは深夜までの撮影を覚悟していたようですが、職員、当事者たちの高い演技力でスムーズに進んだといいます。
東さんいわく、「演技のアドバイスをするつもりだったけど、必要なかった。監督からの指導演技もないくらい、皆さん完璧でした。エレベーターを開けて演技に入るところでは、初めての人だといきなり芝居に入ると思うのですが、演じた方は一度周囲を見渡してから挑んでいた。本当に演技力の高さにはびっくりしましたよ」と語っています。
新型コロナウイルス拡大を受けて、各所でイベント自粛が相次いでいる中、東さん自身も、「出演予定だった講演、イベント、海外ロケが中止になり、対応に追われているところ」と苦労を明かしています。
一方で、‟東京五輪延期”が決まったことについては「いつか発表があるだろうとは思っていたので、ほっとした。これでどこに向かっていけばいいのかわかった。苦渋の決定だったとは思いますが、ここは乗り切っていくしかないですよね」と前向きに捉えている様子。
今回の動画では発達障害の人が「生きづらさを感じる場面」も描いており、昨今は東さん自身が生きづらさを感じることもあると明かしました。
「自分が芸能人であることのほか、仕事をしている女性の場合は年齢を重ねると、『劣化』と言われることがある。男性だったら『キャリアアップ』と言われるのに…。日本は女性であることが生きづらいと感じます」と本音を語っていました。
動画はYouTubeで25日から配信されているそうです。世の中の人達が発達障害を理解し、大きく受け入れる社会づくりをしていきたいものですね!!