作家で僧侶の瀬戸内寂聴(せとうち・じゃくちょう)さんがお亡くなりになっていたことが明らかとなりました。9日、京都市内の病院で心不全によりお亡くなりなりました。享年99。死因が心不全ということで、最期は苦しい時間を過ごされたかと思うと心痛な思いです。
壮絶な過去
51歳で出家した瀬戸内さんですが、それまでの人生は壮絶なものでした。
・神仏具商の二女に生まれ、東京女子大学在学中に結婚
・卒業後、夫の赴任先の北京に渡るも夫の教え子と恋に落ちる
・3歳の娘を残して家を飛び出す
・離婚後、少女小説や童話で生計を立てる
若い頃の写真
法話活動などで活躍する傍ら小説も手掛けており、その内容は情熱的な愛と生を綴るなど衝撃的なものが多かったのが印象的でした。それらも瀬戸内さん自身の経験や感情を通して見えたものを描いた作品なのかもしれませんね。
“性”を封じる
生前語っていたのは、ある思いでした。僧侶として守らなければいけない行動が多い中、瀬戸内さんは“人の悪口を言うな”なんて「悪口言いながら食べるご飯は、本当においしい」と語り、全てを厳守するのは無理だと明かしていました。ただし、“人がいちばん守れないものを守ろう(=異性との性)”と決めたと言い、出家した51歳からそういった行為は一切していないんだそうです。仏さまに誓って明かしていました(笑)
秘書の方と
長生きの秘訣は○○
長生きに必要なエネルギーは恋愛だと明かし、人生の幕を閉じる最後まで恋愛をしていることを明かしていました。出家前には不倫に子どもを置いて家を出た過去がありますが、独り身となった後も思いを寄せる男性がいたんですね。
これまで各地で残してくださった瀬戸内さんの法話はみなさんの心の中に残っていることでしょう。どうか安らかにお眠りください。ご冥福をお祈りします。
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