最近では素人のカラオケソングバトルなどがきっかけとなって海外の人が日本で歌手としてデビューするといったことがありますが、渋い人に好まれる演歌のジャンルでも黒人男性が演歌歌手としてデビューし話題になりました。
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「♪あなた追って出雲崎」といった歌詞の演歌でデビューした黒人歌手のジェロは2008年に発表されたデビューシングルが大ヒットし有名になり、そのプロフィールについても注目を浴びました。
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ジェロはアメリカ生まれであり、両親ともにアフリカ系のアメリカ人です。母親はアフリカ系アメリカ人ですが、お母さんが日本人であるので半分日本人の血が流れています。ジェロも母親から日本人の血を引いているクォーターであり、演歌好きだった日本人のお祖母さんの影響で演歌好きの少年に育ちました。
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ジェロはアメリカでは医療業界の中で有名なピッツバーグ大学に進学するなど優秀であり、コンピューターの知識に詳しくエンジニアとして将来を嘱望されるなど期待される存在でした。そんな恵まれた環境の中でも演歌への情熱はさめることがなく、2003年に演歌歌手となる道を求めて日本に来日しています。来日してからデビューするまでは色々な仕事をしながら様々なカラオケ大会に出場し、出場した大会で評価を受けて演歌歌手としてスカウトされ夢を叶えました。デビュー曲でその年のNHKの紅白に出るなど、演歌歌手としてのジェロの活動は躍進的です。
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デビュー後のしばらくはテレビ番組にたくさん出演されていたジェロですが、現在では番組にあまり出ていない状態となっています。アメリカに帰ったのではと噂する人もいますが、ジェロは全国版のテレビ出演が少なくなっただけで出演の場を地方のラジオ番組やテレビ番組に変えて活躍しています。演歌歌手としてのコンサートやイベントも数多くこなしており、演歌歌手の経験を着実に積んでいます。
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歌手としての仕事はコンサートやイベントの他に、アルバムやシングルもコンスタントに販売しています。最近では日本の演歌歌手の名曲をジェロがカバーしたことでも高い評判を受けており、演歌歌手以外の歌手の曲もカバーするなどジャンルの幅が広がってきています。ジェロは深みのある落ち着いた声と歌い方が魅力の一つであるので、演歌以外の歌も歌っても上手です。演歌歌手としてのキャリアを積むとともに、オリジナルで演歌以外の曲を発表して話題になるといった可能性もあります。