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漫画作品が実写化されるケースは珍しくありません。イタキスことイタズラなKissも実写化された作品のひとつで、日本をはじめ、台湾や韓国、タイのそれぞれで作品が作られました。イタキスと言えば大人気少女漫画ですから気になるのがその完成度でしょう。実写化するというと、原作のイメージと違っているケースも珍しくなく、ファンから酷評されてしまうことも多いです。イメージを損なうとして思い切り叩かれてしまうこともありますので、出来栄えが最も気にされるところです。
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はじめに日本版について触れてみますが、なお日本でのドラマ化は2回されています。1回目は1996年であり、2回目は2013年です。
1回目のドラマ化の方についてですが、入江直樹を演じた柏原崇に関しては非常に高い評価を得ることができています。入江直樹はイケメン且つクール、そして知的なキャラクターが特徴的なのですが、柏原崇は見事にそのイメージにマッチしていたとして、はやり役だったという評価を得ています。
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ただ、演技については微妙という声もあり、また、ストーリーが単調でイマイチ盛り上がりに欠けるという評価も得ていました。しかしながらキャラクターがはまっていたのは大きなアドバンテージであり、他の実写化と比べても比較的支持されています。
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次に2013年の実写化ですが、当初は入江直樹を演じる古川雄輝がイマイチという声が多かったです。他の実写化と比べてみてもルックスで劣ってしまうという評価を得てしまい、また、その点に対して批判が集中しました。
しかしながら入江直樹というキャラクターは天才少年という設定で、古川雄輝については帰国子女で英語がぺらぺら、そして名門大学に通うという頭脳の持ち主ですので、キャラクターの背景にはマッチしているという評価は受けていたのです。また、原作に対しても比較的忠実で評価自体はそこまで悪くはありませんでした。
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次に台湾版についてですが、実写化された作品の中では最も忠実に作られており、ファンからの評価もすこぶる高いものとなっています。そして原作に忠実なだけでなく、入江直樹を演じたジョセフチェンという俳優の評価も高いです。演技力も優れており見事に入江直樹のツンデレキャラクターも表現しました。
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続いて韓国版のイタキスについても見てみましょう。入江直樹を演じたのはキム・ヒョンジュンという俳優でしたが、クールさに欠けてイメージとかけ離れているという評価を受けました。原作とも大分違っていたという評価があったため、実写化された作品の中では微妙な完成度と言われています。ただ、別物として見る分には面白さを感じるという声もあり、原作と照らし合わせるとイマイチなものの、これはこれで良いという意見もあるのです。
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最後にタイ版についてですが、入江直樹は俳優のマイクDアンジェロが演じました。イケメン具合は可もなく不可もなくの評価を受けていますが、ただキャラクターの特徴はそれなりに押さえている出来で納得するファンも多いようです。原作に対しては比較的忠実ではあるものの、ただ他の実写化とは少し違った展開の仕方になっている相違点も見られます。
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イタキスはこのように様々な国で実写化がされ、それぞれの国で違った色合いを見せています。日本の漫画ということもあり日本の作品が高い評価を受けるのが望ましいところかと思われますが、しかし意外と評価が良いのは台湾版です。イタキスの登場人物の中でも特に重要な入江直樹の再現度が高いのが台湾版であり、原作にも忠実とあって仕上がりに納得するファンも多いです。イケメン度では日本の初期の実写化が良かったとする声もあるものの、忠実に原作を楽しみたいのなら台湾版をチェックするのが良いのかもしれません。