「厚揚げ」というと、基本的になイメージは「お味噌汁の具」「お父さんが晩酌をするときのおつまみ」などです。つまり、比較的子どもには人気がない食材であり、なおかつバリエーションが少ないと思われてしまう食材でもあります。たしかに、従来からある使い方ではあまりバリエーションが存在していないのも事実ですが、少し工夫をするだけでたくさんの厚揚げレシピが生まれてきます。
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オーソドックスな食べ方
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まずはオーソドックスな食べ方を紹介します。厚揚げを大きい塊のまま少しぬるめの油に入れ、表面がカリッとするまであげます。一度揚げてある食材なので表面の色がすぐに黒くなってしまうので注意が必要です。表面がカリッとした状態になったところで油から上げますが、イメージとしては「表面が硬くなった」と感じる程度です。後は醤油と七味唐辛子を掛けて食べます。
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子どもの顔ほどもある大きな厚揚げを使って作ると、非常に見た目も良く食べ応えも十分です。子どものおやつによし、晩酌のお供によしですが、これだけを主食として食べても問題ありません。厚揚げをそのまま食べるという方法は、一部地域では当たり前のように食べられている方法ですが、全国的にみると珍しい食べ方といえます。
「厚揚げの卵とじ」
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次に、「厚揚げの卵とじ」を紹介します。こちらも非常に簡単に作れるのに美味しく、おかずからおつまみまで何でもござれの万能料理になります。
作り方は、まず厚揚げを一口大の大きさに切ります。切り方は特に指定はなく、ざく切りでも乱切りでも良いですし、角切り、千切り何でも大丈夫です。要は、「食べやすい」と感じる大きさに切れば良いのですが、料理の性質上、あまり小さく切ってしまうと面白みがなくなってしまいます。
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一口大に切った厚揚げをフライパン、または親子鍋に並べ、割り下を注ぎ入れます。下敷きに玉ねぎを強いてから厚揚げを並べ入れると焦げ付かずとりわけやすくなります。割り下は、いわゆる「どんぶりのたれ」を目安に作って問題ありません。醤油、酒、砂糖、みりんを出し汁でのばす形が一般的ですが、少し甘めの味付けにするのがおすすめです。後はひと煮立ちさせ、中まで温まったくらいで卵を回し入れ、蓋をして10秒ほど経ったら火を止めて蒸らし固めます。
後は、出来上がった卵とじをご飯に乗せて食べるもよし、お皿に分けておかずやおつまみとして食べるもよしです。出来上がりにお好みでゴマ油やラー油をかけてもおいしく食べることができます。