国民的アイドルとして大きな存在だったsmap解散後の一時期は、熱狂的なファンならずとも、すべての国民にとって、心の中にぽっかりと穴が開いたような、smapロスに見舞われたものの、感傷に浸る間もなくメンバー達は、ソロ活動として既にそれぞれの道を、前向きに歩み始めています。
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今後が気になる!
写真:Can’t stop Thinking
smapをタイトルに冠した看板番組の多くは残念ながら終了してしまいましたが、それまでソロで出演していたバラエティ番組、ラジオ番組などは、概ね継続となったのに加えて、単発のゲスト出演や、映画の出演などもあり、ファンと彼らを繋ぐアクセスパスが残されていたことに、多くのファンは安堵しました。
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しかし、smapの大きな魅力のひとつは、アイドルと言うカテゴリーに囚われない、マルチなシーンでの活動でしたが、その中のひとつである、歌手としての活動が、今後どうなるのか気になるところです。
ドライな現実
有名アーティストが楽曲を提供し、それをsmapが持つ表現力によって昇華させた作品の数々は、日本の音楽シーンにおいても、大きなエポックメイキングとなりました。
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それらの楽曲を演じるライブは、生で彼らと出会える貴重なチャンスであるため、ファンにとっては欠かせないものでした。
しかし、そんなファンのピュアな感情とはまったく異なる次元で、ドライな現実が待っています。
smapが歌う楽曲のほぼすべては、ジャニーズ事務所所属タレントが関わる権利関係の管理業務を行っている、ジャニーズ出版が、日本音楽著作権協会JASRACに、著作権の信託契約を結んでいます。
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また、一部のテレビ番組の主題歌、CMタイアップ曲などは、テレビ局や関連企業が権利を持ち、JASRACに信託契約を結んでいるケースもあります。
これらの楽曲をライブで演奏、歌唱する場合には、JASRACに楽曲をライブで使用することを申請し、著作権使用料を支払い、許諾を得る必要があります。
あの歌声を聴かせてもらえるのは可能でしょうか?
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これまでは、必要となる煩雑な事務的手続きや、莫大な著作権使用料の負担を、日本屈指の大手芸能事務所であるジャニーズ、およびジャニーズ出版が担っていましたが、今後は、遥かに規模の違う新しい事務所や、個人が行わなければなりません。
ライブで使用する曲数、契約内容により、支払いが発生する金額が異なりますが、ケースによっては、採算が取れず、ライブを打つことそのものが難しくなる可能性もあります。
逆に言えば、それらの事務的手続きと、著作権使用料などの諸経費を費やしても、採算が取れると言う算段があれば、ライブを打つことは十分可能です。point 356 | 1
写真:LIKETIMES for japan
いずれにしても、大きな力を動かすのはファンの声です。
すべてが円満に進み、再び彼らがステージを駆け回り、あの歌声を聴かせてもらえる日が来ることを願うばかりです。