先日襲った首里城大規模火災。いまだ出火原因について調査が進められていますが、放火という線も多く疑われていた中、11月3日になり、火元とみられる正殿北側1階部分の焼け跡から分電盤とみられる焦げた電気設備が見つかったとのことで、ショートによる火災ではないか?という可能性が新たに浮き彫りになったようです。
首里城火災で焦げた電気設備が見つかる
正殿などが全焼した先日の首里城大規模火災。今回の件で放火の可能性も見られていた中、どうやら警察側は外部侵入による事件性は低いとみているようです。その一方で、火元とみられる正殿北側1階部分の焼け跡から分電盤とみられる焦げた電気設備を回収したと明らかにしました。これにより、電気系統の不具合でショートを起こした可能性を含め、関連について詳しく調べています。point 250 | 1
対策本部は警備員の目撃証言や火災を探知した防犯センサーの位置から、発生元を正殿北側とみているそうです。火災が起こった翌日の11月1日にに始まった実況見分では北側を重点的に実施。11月3日には県警80人、消防50人の計130人態勢で見分し、午前に黒く焦げた分電盤とみられる設備を回収しました。point 223 | 1
首里城のずさんな管理が浮き彫りになったか?
火災は10月31日午前2時半ごろ発生しました。木造3階建ての正殿北側で熱を感知するセンサーが反応し、駆け付けた警備員が中に入ると、煙が充満していたといいます。その後、炎はコの字型で隣接する北殿や南殿に燃え移り、正殿、北殿、南殿が全焼。主要建造物計7棟が延焼し、発生から約11時間後に鎮火しました。専門家いわく、内部の仕切りが少なく広い空間がある正殿特有の構造が、広く燃え移った原因ではないかと見ているようです。point 279 | 1
実際に、城内の建造物のほとんどに使用されていた「桐油」という特殊な塗料が燃えやすい性質を持っており、さらに火を強めたとされているようです。そして今回、黒く焦げた分電盤が見つかったことで、これがショートを起こしたことで火災につながったということであれば、普段の首里城の管理のずさんさが露呈し、今後施設の関係者が厳罰な処分が下る可能性も否めません。point 231 | 1
まとめ
このように、いまだ出火原因を探るのに苦戦している首里城大規模火災。世界遺産として名が知られていたはずですが、それが電気設備のショートで火災につながったということであれば、普段からの管理の仕方に責任が問われるのが当然のことですね。いずれにしよ、今回の件はまだ可能性に過ぎないので、早急の原因究明が急がれています。point 212 | 1