普通、嘘をつく場合は、赤裸々に話してしまったらかなりの叱責を受けるため、それを回避するために行うのが一般的です。例えば、子供などはテストの成績が悪いと、たまたま体調が悪かったとか、みんなテストの成績が悪かったなどの嘘をつくものですが、虚言癖の人は、無意識に嘘をついていき、しかもその嘘に罪悪感がないことが言われています。なぜそんなことになるのか、虚言癖ではない人からすれば信じられない部分ですが、そこには様々な事情が見え隠れしています。
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虚言癖の人の特徴として、まずはプライドの高さがあります。自分をよく見せようと平気で嘘をつき、それがバレたとしても平然としているか、その言い訳でも嘘をつくほど無意識にどんどんと嘘をついていきます。バカにされたくないという思いが強く出すぎるためですが、嘘がバレてバカにされているのを感じるため、さらにそこに嘘を重ねるというのが悪循環になっていきます。劣等感が強いのもその延長線上としてあり、他には誰かにかまってほしいという気持ちなども平気で嘘をつかせる要因となっています。
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ただ、根底にあるものとしては、家庭環境が大きく関係しています。親からの愛情を受けなかったことで、親を振り向かせるために嘘をついたとか、殴られたくないから嘘をついていたということも虚言癖に大きく結びつきます。いわば生きていくために嘘をついていかなければいけなかったという切実な事情も大きく関係しています。
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そのため、仮に虚言癖だったとしても、それを全否定することは決していいことではなく、むしろ、ありのままに話してくれることに感謝をするという素直な気持ちをもって接し、嘘をついても笑って聞き流す程度が求められます。
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もし周りに虚言癖の人がいたとしたら、とるべき行動はいくつもあります。まずは距離を置いて、深い関係にはならないというものです。この人とは関係を持ちたくないということを考えても不思議ではなく、無理に立ち向かう必要もないからです。その流れで嘘であることを常に指摘しないことも大事です。下手に刺激をしてもいいことはなにもなく、覚悟をもって接するか、それとも何もトラブルがないようにしていくかが問われます。
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無意識に嘘をつくのが虚言癖であり、罪悪感もなければ、悪意もありません。そして、嘘がバレても平然と開き直るのも特徴です。しかし、この人は大変な思いをしてきたんだという気持ちを持つことで、優しく接することができます。