まーごは某テレビで放送されていた番組に出演していた猫のことです。しかしこのテレビ番組と言うのは、いわゆるペット番組でもワイドショーでもなく、少し堅苦しい、ニュース報道番組であると言うのが肝のひとつです。通常、このような番組は扱われる話題の性質上、どうしても堅苦しく、そしてどこか重苦しい雰囲気が漂いがちであるのが常です。ところがこの番組においては、そんな雰囲気を癒やす存在としてまーごが登場していました。
写真:ViRATES
猫をこえた存在まーご
写真:garakuta.chips.jp
猫と言うのは、えてして人の言うことを聞かず、自分の好きなように時間を過ごす生きものです。勿論、これはまーごにもあてはまることで、番組が放送されている間も、重苦しい話題が扱われていようが、出演者たちによる議論が繰り広げられていようが、ある時は自由気ままにスタジオ内を動き回り、またある時はキャスターの原稿が置かれてある机の上でごろりと転がったりと、やりたい放題でした。ところがそんな可愛らしい姿が視聴者の心を魅了し、まーごはあっと言う間に人気を博し、彼目的で番組を視聴する人も増えたと言う説もあるくらいです。point 253 | 1
大物政治家も魅了されている
写真:So-net
そしてそんなまーごの姿には視聴者だけではなく、番組に出演した大物政治家も魅了されています。たとえば石破茂さんは、出演の際にまーごを手なずけようとし、ついには膝の上に抱っこすることに成功しています。ただしこの時のまーごの表情は、どこか不満げと言うのが、また面白いところです。
写真:ガールズちゃんねる
それから麻生太郎さんは、鳩山由紀夫さんと共に番組に出演した際には、鳩山さんがまーごの名を連呼するのに対し、猫は呼んだって来ない、だから猫なんだ、と鳩山さんを諌めたそうです。その結果かどうなのかはわかりませんが、まーごは麻生さんに出されたお茶を飲んだり、やたらとなついているそぶりを見せていました。また普段は厳しい表情を見せていることが多い渡邊恒夫さんも、まーごを前にした時には相好を崩していました。
2014年に急逝
写真:nekomemo.com
出演回数は200回以上、もはや番組の顔として、政治家などの多くの人物の思わぬ表情をひき出し、そして番組に緩やかな癒やしの空気を与え続けていたまーごですが、残念なことに2014年に急逝してしまいました。6歳と言う年齢は、人間で言えば50代半ばと言うことですから、あまりに若くしてこの世を去ってしまったと言うことができます。あまりに突然すぎるこの訃報に、番組の視聴者、キャスターなどの出演者は深い悲しみに暮れ、その反響の大きさから番組が放送されているテレビ局内には急きょ、献花台が設置されたくらいです。ちなみにこの訃報に際し、石破茂さんは弔電を送っています。point 356 | 1
写真:girlschannel.net
このことからも、まーごが単なる猫をこえた存在として多くの人々の記憶に刻まれていたことが、そして番組が終了した今でも愛されている存在であることが理解できます。