世界三大童話作家のグリム兄弟が残したグリム童話の1つとしても知られている「シンデレラ」。低階級の女性が、ある日魔法をうけて王子様と踊り、最終的には追ってきた王子と結婚するというお話。その起源はなんと紀元前一世紀にまで遡ると言います。
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紀元前1世紀前の起源のあらすじ
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現在シンデレラとして知られている主流の物語はペロー作「サンドリヨン」、グリム兄弟による「灰かぶり姫」「アシェンプテル」バジーレ作の「灰被り猫」など。西洋だけではなく、中国、日本においても似たような話の流れのシンデレラが存在していて、その話は各国の童話として親しまれています。そんな「シンデレラ」のお話で1番古いものが、紀元前1世紀前にギリシャの歴史家が残した「ロードピスの話」です。
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舞台はエジプト、エジプトのとあるお屋敷にはロードピスという美しい女奴隷が住んでいました。ロードピスの持ち主である主人は優しかったものの、お屋敷に多く居る召使の一部は、肌の白いロードピスを疎んでいじめていたと言います。ある日、ロードピスが踊っていると、その踊りを見て感動した主人はバラ飾りのついたサンダルをプレゼントしました。しかし、他の召使はそれに嫉妬し、より辛くあたるようになりました。そしてファラオが民衆を集めて大きなお祭りを催したものの、ロードピスは他の女召使に仕事を押し付けられ、1人で川で洗濯をしていました。その際にサンダルが濡れてしまい、岩の上で乾かしていると隼がそれを持っていってしまいます。隼はその靴をファラオの上に落とすと、ファラオはその隼をホルス、エジプトで祀られる神様の使いと考え、サンダルに合う足をもつ娘を探し、見つかったら結婚すると宣言しました。そして、ファラオの乗る船がロードピスの住む屋敷へとやってくると、サンダルにぴったり合ったロードピスと、隠していたもう片方のサンダルが見つかり、ロードピスと王様は結婚することになりました。と、「いじめられていた女性」「仕事を押し付けられパーティーに参加できない」「結ばれるきっかけが靴の片割れ」「最終的に王と結婚する」と、見事にシンデレラと合致したお話です。point 627 | 1
一般的なシンデレラ像はディズニーのシンデレラ
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次に、一般的に知られているシンデレラ像の元になっている作品といえば、ディズニーの「シンデレラ」です。意地悪な姉、かぼちゃの馬車と魔法使い、ガラスの靴と12時の魔法。そして落としたガラスの靴が元で王子様と結婚する。小さい頃、シンデレラを知って憧れた女性は数多く存在するでしょう。このディズニーのシンデレラの元、いわゆる原作に当たるのがグリム童話の灰かぶり姫です。ただ、この原作に位置するグリム童話はかなり「血なまぐさい」お話だったりします。point 317 | 1
靴を落としたのは王子の作戦？
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グリム童話のお話がそのままシンデレラのお話になったわけではなく、結構な改変が加えられています。現在本屋さんで変えるような童話は、それこそ子供でも理解できるような噛み砕いた表現で無難にまとまったものばかり。しかしそれらは全て規制によるもので、原作を辿っていけば童話がどれだけ生臭いものかがわかります。この灰かぶり姫の場合、まず靴を落としたのはシンデレラが躓いたからでは無く、王子が階段にヤニを塗って絡め取ったという、いわば王子の作戦・罠と言えるもの。そこから王子がシンデレラと結婚するために、靴の合う女性を探すというのは同じですが、姉たちの対応も流血沙汰だったりします。point 371 | 1
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シンデレラの場合は、サイズが合わないと諦めるものの、グリム童話版ではサイズを合わせるために「踵や足先を切り落とす」という狂気の沙汰で王妃の座を狙います。しかし、とうぜん入ったとしても足は血まみれで、違うと看過されてしまいます。他にも魔法使い・かぼちゃの馬車が登場しない、代わりに鳩が届けてくる。そしてパーティーは3晩あり、1晩は銀、2晩は金で、最後がガラスの靴です。そして最後に結婚式で、姉たちは権力を求めてシンデレラにへつらうものの、鳩に両目をくり抜かれるという始末。子供が夢と希望を見出すにはちょっと色々と問題のある内容ですね。point 342 | 1
まとめ
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現在最もシンデレラの原点に近いと言われているのが、ペロー作の「サンドリヨン」です。最も知られているディズニーのシンデレラ、その原作はグリム童話の灰かぶり姫。そしてそのグリム童話が元になっているのがサンドリヨンだからだと言われています。女の子の憧れシンデレラ、その原作にはかなりの闇が秘められているということを、大人になって改めて知ると違いに驚きますね。