「エホバの証人」と聞いて、皆さんはどんなイメージを持っていますか?キリストを凌ぐ世紀末の救世主と見ますか?それとも胡散臭いカルト的集団で、危険な新興宗教だと思いますか?日本各地で、聖書片手に熱心に布教活動をされる信者の方をよく見かけます。知られざるその歴史から、現在まで謎のベールに包まれたその実態とはどのようなものなのでしょうか。
エホバの証人とは?
噂によりますと、エホバの証人は19世紀の半ば、アメリカのチャールズ・テイズ・ラッセルが聖書の授業の中で誕生したそうです。エホバの証人は、アメリカが発祥の地だったのです。彼らの解釈によれば、キリスト教がイエス・キリストを信仰の対象にしているのに対し、エホバの証人は、エホバのみが神であると主張しているのです。
我流か?エホバの証人の信条とは
エホバの証人は、エホバだけが神であり、キリストは神のような偶像に過ぎないと説いているのです。エホバの証人に入信したという方にお話を伺うと、かなりの覚悟がいるということを言われたことを思い出しました。特に言われるのは、子供に対しての制限の厳しさです。エホバの証人以外の友達とは遊べない、誕生日祝いの禁止、ネット、テレビの視聴も制限されるなど、育ち盛りの子供を持つ親としては二の足を踏む条件です。その他にも、1、地球、宇宙、植物、動物、人間全てが神の創造である 2、人間は死後、存在しなくなる 3、近い将来ハルマゲドン(世界の終わり)が起こり、邪悪な者が滅ぼされる 4、平和主義(格闘技禁止) 5、血を避ける(輸血の拒否) など、どう見ても聖書を彼らの価値観で解釈しているようにしか思えません。この他エホバの証人の戒律には我々が理解しがたい禁止事項があるようです。例えば離婚後の再婚禁止、喫煙、政治への中立立場、など少し神の慈悲とはかけ離れた感じがしますが皆さんはいかがでしょうか。point 504 | 1
エホバの証人にまつわる暗いエピソード
ここで過去に遡ってみると、エホバの証人には数々の噂がついてまわっていました。一番有名な話として、輸血を拒否することです。知らない人もいらっしゃるでしょうが、何年も前にこんな事件がありました。輸血が必要な子供の親が、エホバの証人の信者でした。しかし、エホバの証人の「輸血をしてはならない」の戒律を忠実に守ったため、その子供は亡くなってしまったそうです。エホバの証人に関しての暗いエピソードはまだまだあります。1994年、過剰な体罰と、虐待によりエホバの証人の信者の子供が亡くなりました。これらの悲惨な出来事を耳にすると、あの大事件を起こしたオウム真理教を思い出す人も多いのではないでしょうか。果たしてエホバの証人はカルト的集団なのでしょうか。point 388 | 1
意外な人が信者に!エホバの証人に関わった有名人
暗い話から少し目先を変えてみましょう。実はエホバの証人には、「え!?あの人が?」とビックリするような有名人が過去、現在に至って関わっています。それも大物芸能人ばかりです。1、マイケルジャクソン 2、堂本光一(キンキキッズ) 3、臼井義人(クレヨンしんちゃんの作者)です。皆さんもかなり驚かれたのではないでしょうか。特にマイケルは熱心な信者であったらしく、後に起こした事件はこのエホバの証人に関連していたのではないかとも見られています。堂本光一さんは、これは個人的な推測ですが、彼はメンタル面で障害があったと聞きます。そういったこともエホバの証人に入信したきっかけになったのではないでしょうか。彼の神秘的な魅力は独特な雰囲気を持つエホバの証人の信者に重ね合わせることも出来るのではないでしょうか。point 420 | 1
エホバの証人の現在とこれから
エホバの証人は、これからも生き残っていくのでしょうか。以前、家を訪ねてきた小さなスーツに身を固めた子供のエホバの証人を見ると、健気に思えてきます。「この子もマインドコントロールされているのだろうか」と、悪い噂ばかりが目立つようになってしまったエホバの証人のこれからに、未来はあるのでしょうか。エホバの証人の信者の方たちは、現在も熱心に布教活動をされています。実際彼らと話をしたことがありますが、非常に礼儀正しく、その物腰は静かで、優しい言葉で話しかけてくれます。しかも、こちらが悩んでいることには聖書からその悩みに適した項目を丁寧に読んで聞かせてくれます。聖書の勉強もかなりされているようで、個人的には巷で言われるようなカルト集団とは思えませんでした。彼らが正常なら輸血も問題や、異常とも思える戒律の厳しさ、キリストのような慈悲深さ、こういったところを改変できれば、世間の目も変わると思えるのは間違いでしょうか。point 470 | 1
まとめ
アメリカで生まれたエホバの証人。日本では現在信者が20万人、信者になるために勉強している人が20万人、トータルで40万人いると言われます。現在は「ものみの塔」の名前で、エホバの証人と呼ばれる伝道師の皆さんが全国各地で活動中です。彼らが本当の意味で理解さるようになるのは前途多難かもしれません。しかしエホバの証人の皆さんの情熱がいつかきっといい形で浸透してくれることを願ってやみません。