口唇ヘルペス
口唇ヘルペスを聞いたことがありますか?
意外と多くの人がかかるのが口唇ヘルペスです。
口唇ヘルペスはいったいどういう症状なのでしょうか。
再発する可能性も高いのが口唇ヘルペスなので、正しい知識を身につけましょう。
口唇ヘルペスとは?
唇の周りに赤い水膨れができるのが口唇ヘルペスです。
痛みやかゆみを伴います。
疲れやストレスが溜まって、体調が万全でない時にかかりやすいです。
意外と多い口唇ヘルペス
日本人の10人に1人が口唇ヘルペスにかかったことがあるといわれています。
それくらい多くの人がかかるものなのです。
口唇ヘルペスは感染しても症状が出ない場合もあります。
単純ヘルペスウイルスに感染しているだけの人も多く、60歳以上ではほとんどの人が感染しているというデータもあります。
昔は集団生活が多かったため、ウイルスが感染しやすい環境でした。
しかし現代では核家族化が進み、幼稚園や小学校の子どもの数も減っています。
集団で暮らすことがない分、ウイルスへの免疫がなく、大人になってからかかるという人もいます。
大人になってからかかると重症化することもあるので気をつけましょう。
口唇ヘルペスの症状
具体的にどんな症状が出るのか見ていきましょう。
感染してから治るまで段階があります。
(1)患部がチクチク、ピリピリ、ムズムズする等の違和感があり、かゆみやほてりを感じる。
(2)⑴の自覚症状が出てから約12時間以内に、患部が赤く腫れてくる。
(3)1〜3日経つと、赤く腫れた上に水ぶくれができる。
(4)発症から10日〜2週間ほどでかさぶたができ、回復する。
この4つの段階で進行し、2週間ほどで治ります。
口唇ヘルペスはうつるの?
唇ヘルペスはウイルスの感染によるものです。
口唇ヘルペスの病原体は「単純ヘルペスウイルス」です。
ウイルスということは、うつるのでしょうか?
接触でうつる
口唇ヘルペスは人間同士の接触によってうつります。
唇の周りに水膨れができているので、キスや頬ずりなどで、うつることが多いです。
ですので、夫婦や親子などの近しい関係でうつりやすくなります。
また、単純ヘルペスは感染力が強く、直接的な接触以外でもうつります。
ウイルスがついたグラスやタオルなどを媒介してうつることもあるのです。
口唇ヘルペスのサイン
下記のような場合は、唇ヘルペスの可能性があります。
・風邪をひいた時や疲れ気味の時などに、くちびるの周囲に小さな水ぶくれができる
・スキーや海水浴など紫外線を多く浴びた後に、くちびるの周囲に小さな水ぶくれができる
・くちびるや鼻の周りがチクチク、ピリピリ、ムズムズした後その周囲に小さな水ぶくれができる
・できた水ぶくれが、かゆみやほてりを伴っている
症状がある場合や不安な場合には、医師の診断を受けてください。
唇ヘルペスは皮膚科もしくは内科で診療を受けましょう。
唇ヘルペスの治療
唇ヘルペスの原因であるヘルペスウイルスは、現時点では、完全に取り除くことができないウイルスです。
つまり一度感染すると、ウイルスを抱えて生きていくことになります。
再発しないようにするしか方法がないのです。
まず唇ヘルペスになった場合の治療法は、薬です。
今では病院で処方してもらう以外にも、薬局で抗ヘルペス薬が購入できるようになりました。
ただし薬局で販売されているものは、初感染には使用できません。
過去に病院で口唇ヘルペスと診断されたことがあり、再度同じ症状が確認された場合に限り、使用が許可されている再発治療薬です。
自分で判断せず、必ず医師の診断を受けてください。
そして再発を予防する方法も知っておきましょう。
ウイルスは完全になくならないので、一度かかったら再発を防ぐしかありません。
再発しやすいのは、風邪による発熱や疲労、強いストレスがある時、紫外線や生理、薬剤を服用中など、体が弱っている時だといわれています。
年に1~2回程度で再発するようです。
栄養バランスのとれた食事と十分な睡眠をとる、ストレスを溜め込みすぎないよう心がけましょう。
唇ヘルペスまとめ
唇ヘルペスはウイルス感染によるものです。
症状が出ていないだけでウイルスに感染している人は多く存在します。
一度ウイルスに感染すると、ウイルスを完全に退治することはできません。
そのため、再発の可能性が高くなります。
医師の診断を受け、早めの治療を心がけましょう。