お笑いコンビ「アンガールズ」の田中卓志さんが19日、フジテレビ系「バイキングMORE」にリモート出演。18日、侮辱発言が問題となり、東京五輪・パラリンピック式典演出責任者を辞任した佐々木宏氏の報道に言及、自身のネタを心配する様子も見せました。
番組では、東京五輪・パラリンピック式典演出責任者を務めるクリエイティブディレクター・佐々木宏氏がSNS上のやりとりで、女性タレントの渡辺直美さんを豚に例えた演出案を提案していたことが報道されました。この件を受け、佐々木氏は「大変な侮辱となる私の発案、発言は取り返しのつかないことで心から反省しおわび申し上げます」と謝罪文を公表し、責任者を辞任することを明らかにしました。
この問題に番組MCの坂上忍さんは「オリンピックとバラエティー番組を一緒にすることはできない」としつつも、「バラエティー番組の企画会議とかで、こんなこと言われててもおかしくないだろうなぁっていう気はどこかでしてる」と吐露。これにお笑いタレントの土田晃之さんも「そりゃあそうですよ。バラエティーのスタッフが集まってる企画会議だったら、こんなもんで済まないと思いますよ」と同調しました。
そして、「でも、時代がちょっと変わってきてるっていうのもある。昭和なら許されることも、令和では許されないことがたくさんあるから20年、30年後は、太ってる容姿=ブタに例えるとか、細いガリガリの人がカニをやるとか、ダメだと思います」とお笑いの今後について言及すると、リモート出演の田中さんは慌てる様子を見せました。
「いや、ちょっと待って!ネタが1個減るじゃないですか!」と叫んだ田中さんは、「もちろんオリンピックの場所でそういう表現するのは、全く論外でダメ。知らない人がそういう例えされたら容姿を侮辱してるんじゃないかと捉えられる」とした上で、「日本のバラエティーにおいては、ずっと出てる人が自分の表現の一つとして日々繰り返してやってることでもある」と言及。
続けて「MCの人も、その人が許容しているのが分かってて振ったり、言われた側もビシっと返せる。このキャッチボールで成り立ってるものまで、影響してくる流れになりそうな雰囲気があるんです。それだけは勘弁してほしいなって」と、この問題の影響について心配する声をあげました。