来年の東京オリンピックのテスト大会を兼ねたビーチバレーのワールドツアー東京大会で、組織委による暑さ対策の検証が東京・潮風公園で行われました。30度を超える晴天で、来場者には扇子、瞬間冷却パック、水に濡らすと冷たくなるタオルを配布。会場入り口にはミストを噴射する大型装置が設置されており、周辺には休息を取るためのテントやベンチなどが複数用意されました。
来場者の手荷物をチェックするセキュリティゾーンの仕切りとして、臨海地区の特別支援学校の生徒たちが育てた朝顔の鉢植えが置かれましたた。組織委の中村英正ゲームズ・デリバリー・オフィサーは「鉄柵などで仕切りをすることも考えたが、視覚的にも涼しくということから、体温を下げる効果はないが、今回暑さ対策の一環として導入した」と語りました。43会場に計4万鉢を置く予定。土や肥料、種、鉢は大会スポンサーの協力も得て組織委が調達するそうです。それでも、金属製フェンスやベルトの仕切りなど通常の資材をレンタルするより安く済む見込みで、経費削減の効果もあります。
「セキュリティゾーンと聞くと、厳しいイメージがあるが、大会は敵を調べるのではなくて本来楽しみに来るもの。ものものしいより、花でリラックスしてもらえたら」と、組織委警備局の岩下剛局長は語ります。
この対策について、さまざまな声が上がっています。
今朝の新聞に載っていた東京五輪の会場周辺で行われる暑さ対策。「体温を下げる効果はない」って対策になってますかねこれ大丈夫かな。 pic.twitter.com/5pfXkof2HK
ADVERTISEMENT — ジよウ オーマフォーム (@kakkoyo) August 12, 2019
・そんなに予算あるなら、もっと小規模でもいいから確実に冷却効果のあることにかけるべきでは…
・いやいや、そこは体感温度を下げる工夫しないと。視覚的に涼しいからって熱中症は防げないでしょ。
・「暑さは気のせい」になるまでこんな対策するのかな?無自覚で熱中症になって亡くなってる人いるのに。
・アサガオ見て涼しくなりますかねぇ?仮になったとしても、それは日本人だけじゃないかな?外国から観戦に来てくれる人たちにはそういう感覚ないような気がしますがね…
・まずはミストシャワーとかでも設置した方が良いのでは?
涼に繋がる確実性実効性の高いモノから試して欲しいですね
・「できることは何でも試す」って税金だぞ?
なかには、効果がないだけではなく、熱中症を悪化させる場合がるので逆効果なのではというコメントも上がっています。
ハッカオイル使った涼感は熱中症を悪化させる場合がある(涼しく感じてても熱そのものは出ていかない)ってことを考えるとこれも逆効果の可能性も
— A_Shino@9/1昼ゴーゴーファイブ20周年 (@AShino221) August 12, 2019
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セキュリティゾーンには日よけテントが設置されたが、内部の温度は32・5~33度を記録。熱中症が起こる危険が十分にある数値となりました。東京都の若林憲環境政策担当部長は「対策はもちろんしていくが、観客の皆さまにも帽子を持ってくるなど自分の身を守る工夫をしてほしい」と注意を喚起しました。