ウォーキングのような低強度で長時間の運動でも、糖尿病の危険因子であるインスリン感受性や血中脂質レベルを有意に改善できるという研究結果が発表されています。
1時間程度の高強度運動と同じカロリー消費である場合、より高い改善が見込めるようです。
研究チームは…
普通体重の19から24歳の被験者18人に対し、3種類の運動プログラムを消化してもらい比較検討することにしました。
(1)最初に、被験者らは毎日14時間座業中心生活を送るよう指導され、
(2)次に13時間の座業と1時間の高強度運動、
(3)最後に6時間の座業と2時間の立位姿勢維持、さらに4時間歩行を組み合わせて行うように指示されました。
それぞれのプログラムにおいて、研究者らは被験者のインスリン感受性と血中脂質レベルを測定し検討しました。
その結果、(1)の座業中心に比べて(2)の1時間の高強度運動を行った群ではコレステロール値及び脂質レベルが若干改善したが、(3)のより長い時間低強度の運動を行った群でさらに多くの改善効果を得ることができたといいます。
つまり、単に立ってぶらぶら歩きまわるだけで、1時間だけ高強度の運動を行って残りの時間はずっと座りっぱなしの生活を送っているよりも、インスリン感受性と脂質レベルに対しては有益な効果がもたらされるということがわかりました。
コロナ禍が続く中、外出を控えている方も多いですよね。
こんな時こそより適度な運動をし、体を動かすべきです。低強度の運動で糖尿病の危険因子も改善されるとのことなので、今後皆さんも是非運動を始めてみてください!!
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