現在、アメリカのクラウドファンディングサイトである「GoFundMe」で話題になっているのは、約25年間ホームレスとして生活していたある男性への支援が殺到しているというもの。このプロジェクトを投稿したのは実は、この男性本人ではなく、男性の昔の友人。そのきっかけとなったのは一枚の写真でした。
現在、クラウドファンディングサイトで大きな話題になっているのは、ある1人のホームレスの男性を救うためのプロジェクト。その弾性は、1995年からホームレス生活を続けてきたそうで、現在は68歳となるコイ・フェザーストンさん。米テキサス州オースティンの路上で25年間、暮らしてきたそうです。
そんな男性の生活を取り戻すためのプロジェクトは、実施から1カ月ですでになんと199人が支援し、1万8000ドル(約190万円)の資金調達に成功していますが、25年間もホームレスをやっている男性自身にネット上でこんなプロジェクトを立ち上げる事ができるわけがなく、このプロジェクトをはじめたのは、彼のかつての同級生でした。
今回のプロジェクトを立ち上げた、パトリック・ジャドさんによれば、そのきっかけとなったのは偶然見かけた、ホームレスに関する法案を議論するニュース記事に掲載された画像だったそう。そのニュース記事にホームレス男性として掲載された男性の写真の名前と顔に見覚えがあったパトリックさんは、何人かのクラスメイトの尋ねると同様に彼らも同級生だと気づいたそう。
他にも、元クラスメイトである、リーア・メクリングさんなどとともに、ニュースを目にして以来、コイさんを見つけるまで毎日かかさず街の中を探し回ったといいます。そしてついに、コイさんを見つけると、コイさんを家に連れて帰り、他の友人に助けを求め、友人たちと共に新品の靴や衣類を提供したそう。現在コイさんは住居を確保しており、友人とともに住んでいるそうです。
更にその後、パトリックさんらが彼のために銀行口座を開設し、クラウドファンディングで資金調達を開始しますが、当初の目標金額は2000ドル(約22万円)でした。内容は、家賃2カ月分の400ドル、医療保険の支払い833ドル、米国民である証明書のための66ドルなど、丁寧に内訳が書かれており、その誠実さがうかがえます。そんな誠実な気持ちが伝わってか、開始からわずか1カ月で支援金額は、目標を大きく上回る1万8000ドル(約190万円)に到達しました!!
コイさんの社会復帰について、「幸いなことに彼はドラッグやアルコールの問題を抱えていない」とし、今後の社会復帰はとても前向きに進んでいるようです。今回のクラウドファンディングの支援者からは「私たちの友人だから寄付します」など同級生らの支援だけでなく、「コイさん、生活を取り戻してくれれてありがとう」と多くの人からの支援が寄せられました。
人が人を思う心は、顔が見えずとも他人に伝わるものなのですね!コイさんは本当に素晴らしい友人たちを持ちましたね!